マツダは、「東京モーターショー2015」において、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載する本格スポーツカーのデザインコンセプト「Mazda RX-VISION」を初公開した。
マツダは2015年10月28日、「東京モーターショー2015」(一般公開日:2015年10月30日〜11月8日、東京ビッグサイト)のプレスブリーフィングにおいて、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載する本格スポーツカーのデザインコンセプト「Mazda RX-VISION(以下、RX-VISION)」を初公開した。
同社社長の小飼雅道氏は「当社は、クルマの本質である『走ることの楽しさ』を求め、50年前にロータリーエンジンに挑戦し、実用化と量産に成功した。その後紆余曲折の苦難もあり、現在はロータリーエンジン車を量産していないが、もう一度世の中に受け入れていただける日が来ると信じている。この夢を形にしたのが、このRX-VISIONだ」と語る。
マツダは2012年6月に販売を終えた「RX-8」以降、ロータリーエンジン車を量産していない。しかし、ロータリーエンジンは同社の「たゆまぬ挑戦と創造を象徴する存在」(同社)であり、研究開発を継続していた。RX-VISIONに搭載する予定のSKYACTIV-Rは、「ロータリーエンジンの動力性能、環境性能を大きく高めるために、次世代技術『SKYACTIV』と同じ“志”でのブレークスルーを意図し命名した」(小飼氏)という。ただし、排気量や出力、トルクなどの仕様は公開していない。
RX-VISIONのデザインについては、「マツダ・スポーツカーデザインの歴史を凝縮した、われわれの考えるFRスポーツカーの究極ともいうべきスタイリングに挑戦した」(同氏)としている。
外形寸法は、既存のロータリーエンジン車である「コスモスポーツ」や「RX-7」、RX-8よりも1回り、2回り大きい。現行の「コルベット」とほぼ同等サイズだという。エンジンフードは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンよりも小型であることを特徴とするロータリーエンジンの搭載を予感させる低さに抑えられている。
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