日本精工は、本年3月に開発した鉱山設備向け軸受のカーボンフットプリント自主算定値を「CFP算定報告書」にて7月28日に公表した。業界で初めて軸受のCFP算定報告書を公開した。
日本精工(NSK)は2025年7月28日、本年3月に開発した鉱山設備向け軸受のカーボンフットプリント(CFP)自主算定値を「CFP算定報告書」内で7月28日に公表したと発表した。同社によれば「軸受のCFP報告書公表としては業界初」。
NSKは、鉱山設備の修繕コスト低減やCO2排出量削減を進めており、本年3月、分解できるようにすることで、業界で初めてリコンディショニング(修復による再利用)に対応した高負荷容量の大形円すいころ軸受を開発した。
今回発表したCFP算定報告書では、同製品のライフサイクル全体でのCO2排出量の算定項目を明示し、信頼性の高い情報発信を目指した。同報告書は、環境省による「カーボンフットプリント表示ガイド」の「CFP表示の基本原則」に沿って開示している。
国内では2025年2月に環境省が「カーボンフットプリント表示ガイド」を公開するなどCFP開示への機運が高まっている。CFPにて製品の環境価値を明確化することで、新たな市場ニーズの開拓に寄与する可能性がある。
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