ESP8266にmbedマイコンを接続してM2Mを実現するWi-Fiモジュール「ESP8266」で始めるIoT DIY(4)(2/5 ページ)

» 2015年10月30日 07時00分 公開
[今岡通博MONOist]

システム構成

 今回実験する構成は以下の通りです。

システム構成 システム構成

 ESP8266はアクセスポイントモードに設定します(ステーションモードでも良いのですが無線LAN環境が変化する際に設定を直す必要があります)。

 ただ、PCがESP8266に接続する際、ESP8266はインターネット接続から遮断されてしまうので、PCがESP8266に接続されているとクラウド開発環境であるmbedが利用できなくなります。開発と動作チェックでLANの接続先を変えるのは面倒なので、スマートフォンなどを利用してチェック用環境を別途、用意するのもよいかと思います。

 次にESP8266をアクセスポイントに設定し、TCPサーバを起動します。ポート番号は8888とし、ESP8266のサーバへのアクセスはPCあるいはスマートフォンからTelnet経由で行います。PCとESP8266はUSBシリアル変換モジュールでつながっており、この図ではシリアルモニターとして機能しています。マイコンとESP8266間はUARTでつながっていますので、その間の通信をモニターするためです。

 ESP8266はUARTでマイコンに接続されており、マイコンにはLEDが接続されています。クライアントPCあるいはスマートフォンのTelnet端末から“ON”と入力すればLEDが点灯し“OFF”と入力すればLEDが消灯するシステムを作ります。

 ESP8266はアクセスポイントモードとして機能しますので、あらかじめList1の様な設定がなされているものとします。これらの設定は一度Tera termなどから設定すれば、リセット時あるいは電源投入時に自動で設定が回復するようです。

  1. AT+CWMODE=2
  2. OK
  3. AT+CWSAP="ESP8266","1234567890",5,3
  4. OK
  5. at+CIFSR
  6. +CIFSR:APIP,"192.168.4.1"
  7. +CIFSR:APMAC,"1a:fe:34:a2:a2:e5"
  8. OK
「List1」

 次に以下のTCPサーバを立ち上げる設定を行います。Tera Termなどからは以下のようなオペレーション(List2)を行いました。

  1. AT+CIPMUX=1
  2. OK
  3. AT+CIPSERVER=1,8888
  4. OK
  5. 0,CONNECT
  6. +IPD,0,7:hello
  7. AT+CIPSEND=0,7
  8. OK
  9. >
  10. Recv 7 bytes
  11. SEND OK
  12. 0,CLOSED
「List2」

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