今回実験する構成は以下の通りです。
ESP8266はアクセスポイントモードに設定します(ステーションモードでも良いのですが無線LAN環境が変化する際に設定を直す必要があります)。
ただ、PCがESP8266に接続する際、ESP8266はインターネット接続から遮断されてしまうので、PCがESP8266に接続されているとクラウド開発環境であるmbedが利用できなくなります。開発と動作チェックでLANの接続先を変えるのは面倒なので、スマートフォンなどを利用してチェック用環境を別途、用意するのもよいかと思います。
次にESP8266をアクセスポイントに設定し、TCPサーバを起動します。ポート番号は8888とし、ESP8266のサーバへのアクセスはPCあるいはスマートフォンからTelnet経由で行います。PCとESP8266はUSBシリアル変換モジュールでつながっており、この図ではシリアルモニターとして機能しています。マイコンとESP8266間はUARTでつながっていますので、その間の通信をモニターするためです。
ESP8266はUARTでマイコンに接続されており、マイコンにはLEDが接続されています。クライアントPCあるいはスマートフォンのTelnet端末から“ON”と入力すればLEDが点灯し“OFF”と入力すればLEDが消灯するシステムを作ります。
ESP8266はアクセスポイントモードとして機能しますので、あらかじめList1の様な設定がなされているものとします。これらの設定は一度Tera termなどから設定すれば、リセット時あるいは電源投入時に自動で設定が回復するようです。
- AT+CWMODE=2
- OK
- AT+CWSAP="ESP8266","1234567890",5,3
- OK
- at+CIFSR
- +CIFSR:APIP,"192.168.4.1"
- +CIFSR:APMAC,"1a:fe:34:a2:a2:e5"
- OK
次に以下のTCPサーバを立ち上げる設定を行います。Tera Termなどからは以下のようなオペレーション(List2)を行いました。
- AT+CIPMUX=1
- OK
- AT+CIPSERVER=1,8888
- OK
- 0,CONNECT
- +IPD,0,7:hello
- AT+CIPSEND=0,7
- OK
- >
- Recv 7 bytes
- SEND OK
- 0,CLOSED
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.