読めないシリコンバレーと釣れなかった話製造マネジメント メルマガ 編集後記

「Airbnb」←読めますか?

» 2015年10月27日 12時00分 公開
[陰山遼将MONOist]

 この記事は、2015年10月27日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDNJapanの編集担当者による編集後記の転載です。


 先日、日本を訪れる外国人観光客の増加で、東京都内を中心に宿泊施設の予約が取りにくくなっているというニュースを見かけました。ついこの間、幕張メッセで「CEATEC JAPAN 2015」が開催されたばかりですが、MONOistの読者の方の中にもこうした関東圏での展示会に足を運ばれる際に、宿泊先の確保に苦労したという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 少し前からこうした観光客の増加といった背景と併せて、“宿泊”にフォーカスした「Airbnb」というサービスが話題になっています。自分は最初サービス名が読めなかったのですが……「エアービーアンドビー」と読みます。自宅などを短期賃貸で提供したい人(ホスト)と、宿泊場所を探している旅行者(ゲスト)をつなぐプラットフォームサービスです。日本でも利用者数が増加しているようです。

 Airbnbは2008年に米国で生まれた企業で、たった数年で時価総額が数兆円にまで成長するほど世界で爆発的に広がっているサービスです。スマートフォンを利用した配車サービスを手掛ける「Uber」などと並び、いわゆる「シェアリングエコノミー(共有型経済)」の代表企業と言われます。

「Airbnb」のウェブサイト

 その発祥は米国シリコンバレー。AppleやGoogleなどのいわゆる“IT巨人”のみならず、こうしたシリコンバレー発のさまざまな技術やベンチャー企業が製造業――モノづくりに与える影響を論じた報道やニュースも日々増えているように思います。もちろんこうした影響の射程圏内には、弊社のようなメディアも含まれています。

⇒関連記事:配車サービスにとどまらないUberの野望

 上記のUberの記事のように、MONOistでもこうしたトレンドをご紹介しています。しかし「紹介するばかりで使ったことあるの?」というどこからともなく声が聞こえてきたので、先日自分でAirbnbを実際に利用してみました。ちょっと長くなりますが、以下でその体験記を紹介します。

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