米インテルがボタン大のSoC「Curie」を搭載した開発ボード「Arduino 101」を発売する。日本国内での製品名称は「Genuino 101」となる予定。
米インテルとArduino LLCは2015年10月16日(現地時間)、ボタンサイズの小型x86ベースSoC「Curie」モジュールを搭載した開発ボード「Arduino 101」(米国での製品名。米国外では「Genuino 101」)を発表した。2016年第1四半期より販売の予定で、価格は30米ドル。米国ではArduino 101、それ以外の地域ではGenuino 101の名称で販売される。
Curieは2015年1月の「2015 International CES」で発表されたボタンほどの大きさの小型SoCで、32ビットプロセッサ「Quark SE SoC」をベースに384Kバイトのフラッシュメモリ、80KバイトのSRAM、Bluetooth LEの通信機能、6軸センサー、バッテリー充電回路などを備える。
このCurieをコアとしたArduino 101は教育機関やメイカーズ向けの利用が想定されており、米国ではArduinoが開発と試験を行い、現在300以上の学校で採用されているCreative Technologies in the Classroom(CTC)のフィジカルコンピューティングコースにも採用される予定となっている。
なお「Arduino」についてはその商標権を巡って、米国の「Arduino LLC」とイタリアの「Arduino Srl」に分かれた訴訟が行われており(関連記事)、同一製品ながら米国と米国外で製品名が異なるのはこの影響と予測される。
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