KIKAIは、「人とクルマ(機械)の関係再構築」を目指したコンセプトカー。本来はボディに隠れている機械そのものをダイレクトに打ちだし、外観の構成要素とした。車室の中心にドライバーを配置するセンタードライバー席を採用し、オフセット配置の3座レイアウトとなっている。また、運転席の足元に小窓があり、タイヤやサスペンションの動き、流れる路面の速度を直接感じることができ、走行を「五感」でダイレクトに堪能できる仕様だ。
外形寸法は全長3400×全幅1800×全高1550mm、ホイールベースは2450mm。乗車定員は、オフセット配置の3座レイアウトのため3人である。
また、国際宇宙ステーションで活躍した“ロボット宇宙飛行士”「KIROBO」のミニ版「KIROBO MINI」も世界初公開となる。KIROBOの身長が約34cmなのに対し、コミュニケーションパートナーであるKIROBO MINIは座高100mm(10cm)と小型化。雑談や思い出話のような何気ない会話を一緒に楽しんだり、ユーザーに合わせて変化/成長したりする機能を持つという。
日本初出展は2車種となる。「フランクフルトモーターショー2015」で初公開した「TOYOTA C-HR Concept」は、コンパクトなボディサイズに、優れた環境性能と軽快な走行性能を融合させた新世代コンパクトクロスオーバーコンセプトだ。ダイヤモンドをモチーフとしたキャビン形状と、トヨタ独自のフロントデザイン手法「キーンルック」「アンダープライオリティ」で際立つ個性を表現。同社の「TOYOTA New Global Architecture(TNGA)」の取り組みから、ボディは高い剛性を獲得し、優れた操縦安定性・乗り心地を提供する。エンジンの熱効率は40%以上を目指し、ハイブリッドシステムのコンパクト化・軽量化によりさらなる低燃費を追求した。
ハイブリッド車の代名詞である「プリウス」も、2015年末に発売予定の新モデルが日本初公開となる。TNGAを初採用したモデルで、ボディ剛性強化に加え、パワートレインユニットの低重心・低配置化により、操縦安定性と乗り心地が向上した。また、ミリ波レーダーと単眼カメラで車両だけではなく歩行者も認識する自動ブレーキなど4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」も採用されている。
ハイブリッドシステムもさらなる進化を遂げ、エンジンの熱効率は40%以上に向上、各ユニットはコンパクトかつ軽量化し、優れた低燃費を実現した。デザインもよりスタイリッシュなシルエットに生まれ変わった。
この他にも、FIA世界ラリー選手権(WRC)参戦に向けて開発中のテスト車両をはじめ、2015年6月発表の五大陸走破プロジェクトで使用した「ランドクルーザー」(豪州仕様)も展示予定としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.