ジェイテクトは「東京モーターショー2015」で展示する「JTEKT 360 ViRTUAL REALITY『JGOGGLE』」を披露した。普段は同社の技術部しか立ち入れない「ジェイテクト伊賀試験場」を、クルマで走行しているように360度体験ができる(すごくリアルでした)。
ジェイテクトは2015年10月1日、東京都内で、「東京モーターショー2015」(一般公開日:2015年10月30日〜11月8日、東京ビッグサイト)の展示コンテンツとして披露する「JTEKT 360 ViRTUAL REALITY『JGOGGLE』」のメディア体験会を行った。
同コンテンツは、ジェイテクトが同社製品の評価・解析を行う試験場「ジェイテクト伊賀試験場」(以下、伊賀試験場)を、Samsung Electronics製ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Gear VR Innovator Edition for s6」とヘッドフォンを使って360度体験できるというもの。実際に走行するクルマの助手席から見学しているかのように2分間の映像で体験することができる。
使用するSamsung Electronics製ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR Innovator Edition for s6」とヘッドフォン。「Galaxy S6 edge」が取り付けられている(クリックで拡大)伊賀試験場は2012年に三重県伊賀市に開設された、ジェイテクト専用の試験場だ。同社が世界で初めて開発・量産に成功した電動パワーステアリングをはじめ、さまざまな製品を実車に搭載し、評価・解析を行っている。コース内には、多くのカーブと坂道で構成されたワインディング路や、ステアリングの機密性の評価試験などを行う冠水路、石畳路やくり石路を引いた異音評価路などを整備。世界各地の道路や気候を想定した試験路となっている。
東京モーターショー2015では、「JGOGGLE」を複数台用意し、来場者に体験してもらう予定だという。同社広報部の水藤嘉亮氏は「伊賀試験場は社内でも技術部しか立ち入れない場所。一般の方に向けて公開することはほとんどないので、ぜひ360度映像で体感してもらえれば」と話した。
組織体制もISO26262対応済みのジェイテクト、ADAS時代の機能安全は「冗長設計」
電動パワーステアリング世界トップシェアは譲らない、ジェイテクトの戦略とは
自前のテストコースとISO26262対応が電動パワーステアリング開発に必要な理由
電動パワステの累計生産台数で1億台を突破、1988年の世界初開発から27年越し
電動パワステに世界初の冗長設計、新型「アルファード/ヴェルファイア」が採用Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム