政府主導のモノづくり革新は、日本の製造業に“ワクワク”をもたらすか(前編)デライトものづくり(3/3 ページ)

» 2015年09月28日 07時00分 公開
[三島一孝MONOist]
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24の研究テーマと6つのクラスタで推進

 SIP革新的設計生産技術プログラムでは、超上流デライト設計技術と革新的製造・生産技術をさらに細分化し、現在24の研究テーマで活動を進めている。これらを地域ごとに6つのクラスタとし、テーマごと・地域ごとに産官学で協力しながら取り組みを進めているところだ。「それぞれテーマごとの連携なども行っていく」(佐々木氏)。

photo SIP革新的設計生産技術における24の研究テーマ(クリックで拡大)※出典:SIP
photo 6つの地域クラスタ(クリックで拡大)※出典:SIP

2018年に革新的設計生産技術プログラム発の製品やサービスを

 2014〜2018年度の5カ年計画で進められており、2014年10月に始動した。今後2015年度までをステップ1とし、プロトタイプの製作などを進めていく。2016年度からはテストユースや検証などに取り組み2017年度後半には実証フェーズに入る計画だ。2018年度中には事業化や実用化を行い、何らかの形に残る成果を示す狙いだ。

 佐々木氏は「最終的に事業につながる形を示せなければ意味がないと考えている。2018年度には製品やサービスなどを実現する」と述べている。

photo SIP革新的設計生産技術の開発スケジュール(クリックで拡大)※出典:SIP

 前編ではSIP革新的設計生産技術の全体像について紹介した。中編・後編では24の研究テーマについて、概略を紹介する。

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