パイオニアが自動運転車向けレーザースキャナを開発、光ディスク技術を応用自動運転技術(2/2 ページ)

» 2015年09月02日 06時00分 公開
[朴尚洙MONOist]
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「3D-LiDAR」をてこに自動運転データエコシステムに展開広げる

 パイオニアの3D-LiDARの事業展開は、単なる自動運転システムやADAS向けのセンサーだけにとどまらない。

 2016年中に計画している高度化地図の整備車両向けの展開では、地図データ子会社であるインクリメントPと協力して高度化地図の作成にも取り組む。さらに、2018年以降の一般車両向けに製品化する際には、3D-LiDARを搭載した一般車両が取得したスキャンデータをリアルタイムに収集して地図データを差分処理する、低コストで運用可能な「高度化地図データの効率的な整備・運用システム(データエコシステム)」を構築/提案するとしている。

Googleの自動運転の実験車両(左)とHEREの高度化地図作成のためのデータ収集車(右)。両車両とも、屋根に3次元レーザースキャナが設置されている(クリックで拡大) 出典:Google、HERE

 パイオニアは、カーナビゲーションシステムで培った位置測位や経路誘導、各車両から得たプローブ情報を活用したネットワークシステムを構築する技術を有している。この技術を、3D-LiDARで得たスキャンデータを高度化地図データの整備に活用したい考えだ。

「自動運転データエコシステム」に展開できるパイオニアテム」に展開できるパイオニアの強み(クリックで拡大) 出典:パイオニア
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