TDKは、「人とくるまのテクノロジー展2015」において、圧電素子に用いられるPLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)材料を用いたキャパシタ「CeraLink」を展示した。数百Vの高電圧を用いる電動システムのインバータなどの平滑回路に適しているという。
TDKは、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)において、圧電素子に用いられるPLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)材料を用いたキャパシタ「CeraLink」を展示した。
一般的な積層セラミックコンデンサは、電圧が100V以上になると静電容量が低下するという特性がある。このため、数百Vの高電圧を用いる電動システムのインバータなどの平滑回路には適していないとされている。
一方、CeraLinkは、PLZT材料の特性により、300〜500Vの電圧で静電容量がピークになる特徴を持つ。また、エンジンルーム内で求められる125℃や150℃といった高温でも動作する。このため、「より高密度化することで動作温度が高まるとみられる、電動システムのインバータやDC-DCコンバータに最適だ」(同社の説明員)という。
現在は、1μF品と20μF品を量産しており、0.5μF品、5μF品、100μF品についてはサンプル供給が可能だ。
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