コンソール画面でRapberry Piを利用するシーンというのは、システムやインストールされているソフトのアップデートであったり、raspi-configを利用したシステム設定だったり、システム管理者として接する場合が多くなるだろう。そこで、今度はリモート接続したWindows環境から、X Window Systemを利用する方法について紹介しいていきたい。
まずはRaspberry PiにTightVNCのサーバをインストールする。先ほど構築したTeraTermから行ってみよう。
Raspberry Piに接続したら、「sudo apt-get install tightvncserver」と入力する。
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install tightvncserver
自動的にインストールされるので、サーバのインストールが終わったら、下記のように入力して、サーバを起動する。
pi@raspberrypi ~ $ vncserver :1 -geometry 1024x768 -depth 24
入力された文字を見るとなんとなく分かるかと思うが、画面解像度を1024×768ピクセル、色を24ビットカラーと設定している。立ち上げている画面は「:」(コロン)のあとで番号を指定すれば利用できる。なお初回起動時にはパスワードを要求されるので、任意の文字列を入れる必要がある。「Would you like to enter a view-only password?」については「n」で答えておけばよい。
ではWindows側に移ろう。VNCクライアントはいろいろとあるのだが、よく使われているのはWindows版のTightVNC Serverや「RealVNC Viewer」などがある。ここはRealVNC Clientを使ったものを紹介しよう。機能的にはどちらも変わらないので、好きなものを選んでインストールすればよい。
WebサイトからReal VNC Clientをダウンロードしたらインストールして、ファイルを起動させよう。「VNC Server」の欄にRaspbelly Piの「IPアドレス:5901」を指定して立ち上げよう。「Connect」をクリックすれば起動する。すると暗号化された通信でないという意味のエラーが出るが、ここは「Continue」で進めてしまって構わない。そしてRaspberry Piで指定したパスワードを入力すると、X Window Systemがリモートで起動する。
今回はリモートデスクトップの環境整備についてを解説した。次はちょっと趣味に走って、Raspberry Piをラジオサーバにする方法について紹介しよう。
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