スズキは、軽商用車「エブリイ」と軽乗用車「エブリイワゴン」をフルモデルチェンジした。新型エブリイは、5段変速の自動マニュアルトランスミッション「オートギヤシフト」を採用するなどして、20.2km/l(リットル)のJC08モード燃費を達成。自動ブレーキ機能を持つ運転支援システム「レーダーブレーキサポート」も搭載している。
スズキは2015年2月18日、軽商用車「エブリイ」と、エブリイベースの軽乗用車「エブリイワゴン」をフルモデルチェンジし、同日から発売すると発表した。新型エブリイは、5段変速の自動マニュアルトランスミッション「オートギヤシフト」を採用するなどして、軽キャブバン(軽商用ワゴン)でトップとなる20.2km/l(リットル)のJC08モード燃費を達成。メーカーオプション設定ながら、自動ブレーキを利用できる運転支援システム「レーダーブレーキサポート」を搭載した。税込み価格は、新型エブリイが92万3000〜142万6680円、新型エブリイワゴンが142万5600〜178万2000円。月間販売目標台数は、両車種合計で7000台。
エブリイ、エブリイワゴンとも、2005年8月に発売した従来モデルから、約9年半ぶりの全面改良となる。エンジンは従来モデルの「K6A型」から、吸気VVT(可変バルブ機構)を搭載する「R06A型」に変更し、自然吸気エンジンと組み合わせるトランスミッションは、5段変速マニュアルトランスミッション(5MT)の他、変速操作が不要なオートギヤシフトを用意した。ターボエンジンとの組み合わせは、5MTと、ターボエンジンに合わせトルク容量を最適化した4段変速の自動変速機(4AT)である。なお、新型エブリイワゴンは、全てのグレードでターボエンジン+4ATとなっている。
またボディに高張力鋼板の使用範囲を増やすなどして軽量化も図った。エブリイの5MT車の場合で、従来モデルと比べて約40kg軽くなった。
これらの施策により、JC08モード燃費はクラストップ(新型エブリイは軽キャブバン、新型エブリイワゴンは軽キャブワゴンで)を実現した。特に新型エブリイは、オートギヤシフトを搭載する場合、四輪駆動を含めて全てのグレードでエコカー減税の免税対象になった。一方、ターボエンジン+4ATのグレードはエコカー減税の対象になっていない。つまり、新型エブリイワゴンは全グレードがエコカー減税の対象外である。
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