ウェルキャットは「第1回 ウェアラブルEXPO(装着型デバイス 技術展)」において、2014年11月に販売を開始したハンズフリー型のウェアラブルターミナルをアピールした。工場における部品の受け入れ作業の負担軽減などへ提案を進める。
ウェルキャットは「第1回 ウェアラブルEXPO(装着型デバイス 技術展)」(2015年1月14〜16日、東京ビッグサイト)において、2014年11月に発売したばかりの二次元ウェアラブルターミナルを出展し、工場の部品受け入れ作業の負担軽減など、ハンズフリーで実現できる価値を訴求した。
同社はハンディターミナルやバーコードリーダーなどの専門メーカーで、同分野における多くの導入実績を持つ。これらの顧客企業からのニーズがあり、持たなくても利用できるハンディターミナルとして新たにウェアラブルターミナル「WIT-220-N」を開発。従来のハンディターミナルより大幅に小型・軽量化した他、手首用および手の甲用のアタッチメントを用意し、身に付けた状態で利用できるようにした。
大きさは高さ85×幅50×厚み19.5mmで、重さはバッテリーを含めて94gと軽量を実現。CPUには32ビットRISC CPU、OSにはμITRONを採用している。メモリはROMが64MB、RAMが128MBで、2.0型のQVGA TFTカラーLCDを搭載している。BluetoothやWi-Fiに対応し、リアルタイムで情報の授受が可能だ。スキャナ部では、一次元および二次元バーコードの読み取りが可能で、ハンディターミナルとしての機能はほぼ備えている。
同社では、「これらの特徴から工具や機械を使いながら認証を行う作業」「大きなモノを運びながら認証を行う作業」「重いモノを運びながら認証を行う作業」「棚出し作業」などを対象に、ウェアラブルによりハンズフリーを実現できる価値を訴求。2014年11月に発売したばかりだが「製造業の工場の部品受け入れや、生産ラインの部品運搬などの用途では引き合いが強い。特にタイヤなどの大型の部品や、ねじなどの小型の部品などで利用が増えている」(ウェルキャット 営業推進部 営業推進課 課長 毛賀澤泰司氏)と語っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.