いきなりのパンクは避けたい、そのためのタイヤモニタリングシステムエコプロダクツ2014

横浜ゴムは「エコプロダクツ2014」で、走行中にタイヤの空気圧やタイヤ内の空気温度をリアルタイム監視できるシステム「HiTES」を展示。バスやトラックなどの商用車向けのシステムで、パンクなどのタイヤトラブルの早期発見や空気圧の適正管理が可能になり、燃費効率やタイヤ寿命の向上に貢献できるという。

» 2014年12月18日 08時00分 公開
[陰山遼将,MONOist]

 横浜ゴムは「エコプロダクツ2014」(2014年12月11〜13日、東京ビッグサイト)において、タイヤの空気圧やタイヤ内の空気温度をリアルタイムで監視できるモニタリングシステム「HiTES(ハイテス)」を展示した。バスやトラックなどの商用車向けのシステムで、パンクなどのタイヤトラブルの早期発見や空気圧の適正管理が可能になり、燃費効率やタイヤ寿命の向上に貢献できるという。


「HiTES」の概要(クリックで拡大)

 ハイテスは、各タイヤリムのバルブ部分に装着するセンサーユニットでタイヤ内の気温や空気圧を測定する。測定した情報は、トレーラー側に設置した中継器から受信アンテナを介して運転席に設置する受信機へ伝達される。ドライバーは、受信機と連携するタッチパネルモニターから各タイヤ内の空気温度や空気圧を確認できる。あらかじめ空気圧や空気温度の管理値を設定することも可能で、設定値から逸脱した場合、モニター表示とともにブザー音でドライバーに通知する機能も備えている。

タイヤリムに設置するセンサーユニット(左)から得たタイヤ内の空気温度や空気圧の情報をタッチパネルモニターから確認できる(右)(クリックで拡大)

 ハイテスは、中継器を用いることでトレーラーなどの荷台を付け替えるタイプの商用車も対応した。異なる荷台であっても、中継器を装着していればタッチパネル上から簡単に切り替えを行えるという。また、測定したタイヤ内の空気音や空気圧のデータを専用のUSBメモリに蓄積して、PCに取り込むことも可能だ。

 価格については「取り付ける車両のタイヤ数にもよるが、タイヤ1つ当たり1〜2万円。バスやトラックなどは12輪、トレーラーは16輪まで装着できる」(ブース担当者)としている。

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