NTN、高速回転性能を高めた工作機械主軸用「高速アンギュラ玉軸受」を開発FAニュース

従来のポリアミド樹脂から新たに高融点ポリアミド樹脂を採用。発熱を抑えたことで、従来製品と比べて高速回転性能が最大50%向上し、エアオイル潤滑、セラミック球仕様でdmm値160万を達成したという。

» 2014年11月19日 07時00分 公開
[MONOist]

 NTNは2014年10月30日、工作機械主軸用「高速アンギュラ玉軸受:HSE-新T2タイプ」を開発したと発表した。従来の「高速アンギュラ玉軸受HSEタイプ」のポリアミド樹脂製保持器の材料・形状を見直し、高速回転性能を高めたもので、複合加工機・マシニングセンタなどの工作機械主軸向け。

 HSE-新T2タイプは、従来のポリアミド樹脂から新たに高融点ポリアミド樹脂を採用。これにより、保持器の強度を高め、高速回転時の保持器ポケットと転動体の接触で発生する発熱を抑えた。

 また、保持器ポケットの形状を見直し、エアオイルとグリースの潤滑性能を高めている。さらに、転動体と保持器の接触を最適化し、形状面でも発熱を抑えたことで、従来製品と比べて高速回転性能が最大50%向上。エアオイル潤滑、セラミック球仕様でdmm値160万を達成したという。

 同社では今後、工作機械メーカーに対し、現行機種の置き換えや次期開発機種への提案を進めていくという。

photo 主要寸法例:φ70×φ110×20mm(転動体:セラミック球)

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