日本精工、「工作機械用高機能ボールねじ」の新技術を開発FAニュース

ボールねじの剛性を維持しつつ、予圧動トルクを最適化したことで、発熱量を抑え、温度上昇を従来と比べて約20%低減できる。また、ボールねじナットの位置の違いによる運動誤差を低減した。

» 2014年11月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2014年10月24日、「工作機械用高機能ボールねじ」の新技術を発表した。NC旋盤やマシニングセンター、研削盤など、幅広い工作機械向けで、この技術を反映させた新製品のリリースは2015年春を予定している。

 今回、発表されたボールねじの新技術は、設計面・生産技術面からボールねじの予圧・剛性・発熱量・温度上昇のバランスを最適化したもの。ボールねじの剛性を維持しつつ、予圧動トルクを最適化したことで、発熱量を抑え、温度上昇を従来と比べて約20%低減できる。また、ボールねじナットの位置の違いによる運動誤差を低減した。これにより、工作機械の加工精度の向上につながるという。

 近年、工作機械市場では、「ボールねじ自体の発熱量を低減して強制冷却を省略したい」「ボールねじの運動誤差を抑えたい」といった要望が増えているという。

photo 工作機械用高機能ボールねじ
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