ルノー・ジャポンは、デザイナーズイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK(TDW) 2014」に出展し、小型車「ルーテシア」のデザイン意図を伝える「触れるプロジェクションマッピング」を披露した。
Renault(ルノー)車の販売を手掛けるルノー・ジャポンは、デザイナーズイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK(TDW) 2014」(2014年10月25日〜11月3日、明治神宮外苑絵画館前)に出展し、小型車「ルーテシア」のデザイン意図を伝える「触れるプロジェクションマッピング」を披露した。
ルーテシアは2012年7月に欧州で発表され(欧州での車名は「Clio(クリオ)」)、日本市場では2013年9月から販売されている小型車だ。2009年にルノーのチーフデザイナーに就任したローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が新たに設定したデザインテーマ「サイクル・オブ・ライフ」に基づく量産車両の第1弾である。
人を中心として考えるサイクル・オブ・ライフは、人間の人生を6つのステージから成る1つのサイクルに見立て、このサイクルを通じてルノーブランドと人をつなぐことを目的としている。6つのステージは、男女が出会って恋に落ちる「LOVE」、その男女が世界中を旅する「EXPLORE」、家族を持つ「FAMILY」、働いて充足する「WORK」、余暇を楽しむ「PLAY」、そして賢さを得る「WISDOM」となっている、今回の展示に用いたルーテシアは、LOVEを象徴する車両である。
TDW2014初日に当たる2014年10月25日に行われた記者会見には、ルノー デザイン アジア スタジオの代表を務めるクリストフ・デュポン氏が登壇した。デュポン氏は、「アッカーがチーフデザイナーになる前、ルノーのデザインテーマは必ずしも明確とは言えなかった。しかし、アッカーが人を中心とするサイクル・オブ・ライフというデザインテーマを打ち出してからは、それに従ってコンセプトカーを次々と発表し、ルーテシアをはじめとする量産車も続々と市場投入している。欧州のBセグメント車市場では、LOVEを象徴するルーテシアと、EXPLOREを象徴するSUV『キャプチャー』の投入効果もあって、2012年の3位から2013年はトップになることができた」と語る。
「どの角度から見ても鋭い角や攻撃的な印象がない、思わず手を触れたくなるような官能的な曲線だけで構成されたクルマ」(ルノー)というルーテシアは、自然界の曲線をモチーフにしている。
TDW2014の触れるプロジェクションマッピングは、自然界の水や気体にインスパイアされて生まれたルーテシアのデザインに、触れて、体感してもらうために企画した展示だ。真っ暗な空間にあるルーテシアのボディ表面を使ってプロジェクションマッピングを行いながら、来場者がボディに触れると、車体や空間に変化が起こる仕掛けになっている。
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