日本マイクロソフトはIoT(Internet of Things)への取り組みとして、組み込み機器とクラウド、双方の開発を学習できる.NET Micro Framework対応ボードを発売する。
日本マイクロソフトは2014年10月15日、IoT(Internet of Things)への取り組みとして、組み込みとクラウド、双方の開発を学習できる「Internet of Things Starter Kit」(仮称)を同年11月中旬より若松通商より販売開始すると発表した。価格は9000円前後の見込み。
このキットはCoretex-A9をCPUコアとしたマイコン「RZ」搭載のSAKURAボード「GR-PEACH」をベースとした.NET Micro Framework対応ボードに、加速度センサーと温度センサー、リレーを組み合わせたもの。
このセンサー付きボードとMicrosoft Azureのクラウドサービス、Visual Studioの開発環境を組み合わせることで、組み込み機器とクラウド開発の双方を連携させながらのIoT機器開発を学ぶことができる。ボードはArduino用拡張ボード(TABシールド)の利用も可能で、付属以外のセンサーなどを取り付けることも可能となっている。

クルマの模型に取り付けられた加速度センサーで検出された値をクラウドの予測分析/機械学習サービス「Azure Machine Learning」へ送り、自動車の故障予知モデルと照らし合わせ、異常値であればそれを知らせるという開発例が紹介された本キットの利用に際してはWindows PC(Windows8.1推奨)とVisual Studio 2012ないし2013、Excel 2013とMicrosoft Azureの有償サブスクリプション契約が必要。Visual Studioについては有償/無償版いずれでも問題なく、また、Windows Appsの開発者登録を行えば、Windowsアプリの全コンテンツが実施可能だ。学習コンテンツは同社e-ラーニングシステムの「Microsoft Virtual Academy」でも提供される。
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