「自分でも3Dプリンタを使えるようになりたい!」と願うY君と、中野ブロードウェイにある「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」のN店長との交流を通じ、パーソナル3Dプリンタを使いこなすためのハウツーを解説する連載。Y君とN店長の出会いから物語はスタートします。
最近、「3Dプリンタ」が話題になっています。この物語の主役の1人であるY君は「実際に3Dプリンタを使ってみたい」と思い、中野ブロードウェイにある「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」を訪ねることにしました。そこで、N店長と出会い、いろいろと話を聞きながら3Dプリンタによるモノづくりの世界を体験していきます。
本連載「3Dプリンタでデジタルモノづくりをはじめよう」では、N店長とY君の会話を通じて、実際に3Dプリンタで作品を出力するまでの流れを紹介していきます。
この物語の舞台は、日本サブカルチャーの聖地として知られる中野ブロードウェイ。そこに、たくさんの3Dプリンタが並んでいるとてもユニークなお店がオープンしたと聞き付けて、Y君は早速遊びに行くことにしました。
――てくてく(足音)。
あッ(あった!)3Dプリンター屋だッ!! えーっと……(もじもじ)。
やあ、こんにちは。店長のNです。ここに来るのは初めてかな?
は、はい。はじめまして! 近所のM大学に通っているYです。こんなに3Dプリンタが並んでいるところを初めてみましたよ〜。超感激です。
ふふっ。喜んでくれてありがとう。Y君のように、このお店の評判を聞き付けていろいろな人が3Dプリンタを見に来るんだよ。一度にこれだけたくさんの3Dプリンタを見られるところも珍しいからね。
はい。ボクも3Dプリンタを使って、自分のアイデアを形にしてみたいと思ってるんですが……。実際、どういうモノなのかよく分からないので見に来たんです。ボクでも使いこなせるのでしょうか?
何事も興味を持って行動に移すことは大切だよ。良い心掛けだね。よし! これも何かの縁だ。3Dプリンタについて教えてあげるよ。
やったー!!
――こうして、あッ 3Dプリンター屋だッ!! のN店長に3Dプリンタについて教わることになったY君。これからどんな体験が待ち受けているのでしょうか!
何かと話題の3Dプリンタですが、たくさんの機種が並び、目の前で3Dプリント(出力)しているところが見られ、実際に3Dプリントも体験できる場所はまだ限られています。皆さんもご存じの通り、3Dプリンタの低価格化が進んだことで、家電量販店でも3Dプリンタが取り扱われるようになりました。しかし、「どの機種を選んだらいいのか」「どんな特徴があるのか」などの情報はまだ少なく、購入時の判断が難しいのが現状です。あッ 3Dプリンター屋だッ!! は、自動車を買うときに試乗するのと同じように、気軽に3Dプリンタを試せる――そんな空間を目指しています。
うわー。すごいなー。こうして動いているところを見ると、自分でも何か作りたくなってきますね! といっても、まだやり方も分かってませんが……。
そうだね。実は店頭のテーブルに飾ってあるモノのほとんどは、ここのお客さんたちが3Dプリントしたものなんだよ(図1)。
へー。こんなにいろいろなモノが作れるんですね! 3Dプリントされたモノを初めて触りましたよ。自分が考えたイメージが立体物になるって、一体どんな感覚なんだろう! 早く自分でもやってみたいな〜。
お客さんたちもこうした作品に刺激を受けているみたいだよ。「これができるなら、こんなモノも作れるんじゃないか?」って、連想ゲームみたいにね。中野ブロードウェイという場所のおかげか、本当に面白い人たちとの出会いがこのお店にはあるんだ。
ここでちょっとお店の紹介。あッ 3Dプリンター屋だッ!! は、中野ブロードウェイの地下1階にあります。周辺には、精肉店、八百屋、魚屋、洋服屋、ソフトクリーム屋などさまざまなお店が並びます。そんな特殊な場だからこそ、本当にいろいろな人が訪れます。ここでその一例をお見せしたいと思います。
ホントにたくさんの人が遊びに来ているんですね! ところでN店長。このお店にはたくさんの3Dプリンタがありますが、それぞれ特徴とかあるんですか?
じゃあ、解説してあげよう!
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