ダイソンの革新的製品は失敗の集大成から生まれた――「DC74」「AM09」を発表3Dプリンタの活用も(2/2 ページ)

» 2014年09月25日 15時23分 公開
[八木沢篤MONOist]
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「AM09」に搭載されたジェットフォーカステクノロジー

 一方、AM09を紹介したピーク氏は「前世代の『AM05』と見た目は似ているが、中には新しいテクノロジーが詰め込まれている」と説明。

 Air Multiplier テクノロジーに加え、今回新たに開発したジェットフォーカステクノロジーにより、送風モードを選択できるようになり、対象者にピンポイントで暖気を送り出すフォーカスモードと、部屋の広範囲に風を送るワイドモードを実現した。


「ダイソン Hot+Cool(ホットアンドクール) ファンヒーター AM09」 暖房と送風機能を搭載した「ダイソン Hot+Cool(ホットアンドクール) ファンヒーター AM09」 ※画像クリックで拡大表示

カット1カット2 「AM09」のカットモデル ※画像クリックで拡大表示

 フォーカスモードでは、暖められた空気が2.5mmの開口部を通過して加速され、翼型傾斜の上を流れ、フォーカスランプにより空気の流れを変えて対象者に向け真っすぐ風を届ける。ワイドモードでは、第2開口部からも空気が送り出されることで、気流が45度の傾斜の付いたプロジェクターに向かって誘導され、周辺の空気を巻き込みながら広範囲に風を送り届ける。その違いは、以下の動画をご覧いただければ一目瞭然だ。

動画 フォーカスモード

動画 ワイドモード

 また、静音性も向上し、前世代モデルのAM05と比較して最大75%も静かになっているという。「今回、特定の音の排除を行うなど、運転時の音質の改善に取り組んだ。その結果、英国の騒音防止団体の『Quiet Mark』を取得することができた」(ピーク氏)。

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