R-Car V2Hの事業展開で注目すべきなのが、開発環境としてGreen Hills Software(GHS)の統合開発環境「MULTI」やリアルタイムOS「INTEGRITY」を推奨していることだ。R-Car V2Hを搭載する評価ボード「BLANCHE」やSMK製の車載カメラモジュール、MULTIやINTEGRITYなどを組み合わせたBSP(Board Support Package)も用意している。
従来、R-CarファミリのBSPは、ルネサス自身が自社開発のLinuxなどと組み合わせて提供していた。今回のR-Car V2Hで方針を変更したのは「高い信頼性を持つINTEGRITYと組み合わせることにより、顧客に次世代サラウンドビューの早期開発を実現してもらえるようにするため」(大村氏)だという。他のOSを要望する顧客には個別に対応するとしている。
会見ではR-Car V2Hのデモンストレーションも披露した。以下にその様子を紹介する。

ミニチュアカーに搭載した前後左右の車載カメラを使ったサラウンドビューの比較、左側は、VGAサイズのアナログカメラ+「SH7766」で、右側は1280×720画素のデジタルカメラ+「R-Car V2H」。右側のサラウンドビュー表示の方が、より高精細であることが分かる(クリックで拡大)
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ルネサスの「R-Car」が次世代品で車載イーサネットに対応、量産開始は2015年Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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