2Dビジョンシステム専用のペンダントやPCで行っていた設定や画像確認などが、標準のロボット用ペンダントで設定可能。これにより、省スペース・省配線となった他、設定作業が効率的にできる。
安川電機は2014年7月15日、産業用ロボットMOTOMANのための2Dビジョンパッケージ「MotoSight2D」を製品化したと発表した。製品の組み立てやハンドリング用途向けで、同年7月25日に販売を開始した。
2Dビジョンと組み合わせたロボットシステムは、自動車業界や食品業界、電気・電子業界などにおいて、部品の位置補正や検査用途などで幅広く使用されている。しかし、従来の2Dビジョンシステムでは、専用のペンダントやPCが必要とされ、設定操作に時間が必要とされていた。
MotoSight2Dでは、これまで専用機器で行っていた設定や画像確認などが、標準のロボット用ペンダントで設定可能。これにより、従来のビジョンシステムより省スペース・省配線となった他、部品の形状登録などの設定操作が効率的にできるようになった。また、ロボットの制御盤内に2Dビジョン用の周辺機器を収納し、制御盤側面にコネクタを接続するだけで配線が可能となった。
ラインアップは、処理能力・解像度の違いにより、標準モデル、高スペックモデル、超高スペックモデルの3種類を用意。標準モデルはX、Y、θ(角度)補正、位置補正などの一般的な2Dビジョン用途で、解像度は800dpi×600dpiとなっている。CPU速度が標準モデルの3倍となる高スペックモデルは、一度に複数個認識するなどの高速処理用で、解像度は800dpi×600dpi。同6倍の超高スペックモデルは、1000mm×1000mm以上の大型ワークの高精度検出など向けで、解像度は1280dpi×1024dpiとなっている。
販売価格はオープン。ロボットを含むトータルサポートも提供し、年間500台の販売を目指すとしている。
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