ユビキタスは、組み込み機器向けネットワークプラットフォームソリューション「Ubiquitous Network Framework」が、ロームの「HD-PLC」 inside規格準拠ベースバンドLSIに採用されたと発表した。
ユビキタスは2014年5月9日、組み込み機器向けネットワークプラットフォームソリューション「Ubiquitous Network Framework」が、ロームの国際標準規格IEEE 1901対応「HD-PLC」 inside規格準拠ベースバンドLSIのOSおよびTCP/IP通信用ソフトウェアに採用されたと発表した。
「HD-PLC」 insideは、電源コンセントを通じて家庭内ネットワークの構築やインターネット接続を可能とする技術。従来の「HD-PLC」アダプターをマスター機器として使用し、より小型・省電力で動作するため、生活家電などを容易にネットワーク化できる。
ユビキタスは今回、ロームのinside規格準拠ベースバンドLSIに、組み込みシステム向けのマルチスレッド対応カーネル「Ubiquitous Kernel」とTCP/IPスタックを含む「Base Package」を実装した。また、TCP/IP通信をコマンドベースで利用可能な「シリアルソケットインタフェース」機能を搭載したことで、UARTを持つホスト機器などのハードウェア構成を変更せずに、ネットワーク対応機器を開発できるという。
加えて、ユビキタスのECHONET Lite対応ミドルウェア製品「Ubiquitous ECHONET Lite」と組み合わせたECHONET Lite対応機器の開発、およびIoT(Internet of Things:モノのインターネット)プラットフォーム「dalchymia」のクラウド連携APIと組み合わせたIoT対応デバイスの開発も可能となる。
本技術を採用した「HD-PLC」 inside規格準拠ベースバンドLSIは、2014年6月にリリースを予定。ユビキタスは、同LSI対応のECHONET Lite SDKをはじめとしたソフトウェア開発キットを販売するとともに、自社開発の電力見える化ソリューションである電力計測機器製品での採用や、クラウドサービスとの連携およびOEM提供の拡販に活用するという。
なおユビキタスは、2014年5月14〜16日に東京ビッグサイトにて開催される「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」のユビキタスブース(西1-72)において、ロームの国際標準規格IEEE 1901対応「HD-PLC」 inside規格準拠ベースバンドLSIを使用したNetwork FrameworkおよびECHONET Lite搭載の試作機を用いたデモ展示を予定している。
会期 | 2014年5月14日(水)〜16日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(10日(金)のみ17:00に終了) |
会場 | 東京ビッグサイト |
ブースNo. | 西1-72 |
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