日産自動車は、クロスオーバーSUV「キャシュカイ」の新モデルを2013年11月7日(欧州時間)に公開すると発表した。国内市場では「デュアリス」という車名で販売されていたが、新モデルは国内投入しない方針。
日産自動車は2013年10月28日(欧州時間)、クロスオーバーSUV「キャシュカイ」の新モデルを10日後(同年11月7日)に公開すると発表した。
キャシュカイは、欧州市場を主なターゲットとして開発されたクロスオーバーSUVである。2007年の販売開始から、欧州を中心に累計で200万台以上を販売。現行の初代モデルは、フルモデルチェンジ直前にもかかわらず売れ行きは好調である。
新型キャシュカイは、「クロスオーバーという車両セクターを再定義し、全ての面で新たな標準となる車両だ」(同社)という。先進の空力技術から最新鋭の車載情報機器まで、日産で最も創造的な車両になるとしている。また、2013年12月発売の新型「エクストレイル」に続き、Renaultと日産自動車のアライアンス(ルノー・日産アライアンス)が共同開発したモジュールコンセプトのプラットフォーム「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」を用いて開発される(関連記事:日産のCMFは新車の開発投資を40%削減可能、新型「エクストレイル」から導入)。
キャシュカイは、国内市場で「デュアリス」という車両名で販売されている。ただし、欧州とは違って販売台数は落ち込んでいる。このため、クロスオーバーSUVの要素を取り入れて大幅にデザインを変更した新型エクストレイルの投入により、デュアリスの需要を取り込む方針である。日産自動車の国内市場におけるSUVのラインアップは、大型が「ムラーノ」、中型が「エクストレイル」、小型が「ジューク」となる。
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