従来3日程度かかっていたワニス処理の工程をIH技術を使って自動化・短縮化。改良を加えて2014年4月から発売する。
産業用モーターのワニス処理工程を自動化・短縮化するIHワニス硬化装置を、日立産機システムと東京電力が共同開発した。さらに改良を加えて2014年4月から日立産機システムから販売する予定。
モーターを予備加熱・ワニス含浸・乾燥するワニス処理の工程には従来3日程度かかっていたが、自動化によって夜間稼働と夜間電力を使用する電力ピークシフトが可能になる。従来は蒸気などによる熱風乾燥で生産効率低下と熱エネルギーの損失が課題となっていたが、直接IH(誘導加熱)方式で加熱することで温度制御が容易になり、損失も抑えられる。同装置では投入エネルギーで86%、CO2排出量で76%、ランニングコストで72%の削減を達成したという。
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