ZMPは、車載制御系システムの情報を用いてスマートフォンアプリを開発できる「カー友SDK」のサンプルとして、アプリの中の彼女がドライブ状況に合わせてさまざまな反応を見せる「助手席カノジョ」のデモを披露した。その様子を映像で紹介しよう。
ゼットエムピー(ZMP)は、「人とくるまのテクノロジー展2013」(2013年5月22〜24日、パシフィコ横浜)において、車両速度やアクセル/ブレーキの踏み込み具合といった車載制御系システムの情報を用いてスマートフォンアプリを開発できる「カー友SDK」のデモンストレーションを披露した。
カー友SDKは、車両整備に用いるOBD IIインタフェースとスマートフォンをつなぐことで、車載制御系システムの情報を得られる小型デバイス「カー友UP」と、ソフトウェア開発環境がセットになっている。また、車載制御系システムの情報とスマートフォンのセンサー情報を、Microsoftのクラウドサービス「Windows Azure」に蓄積する「カー友UPクラウド」も利用できる。現在、先着1000台の初期モニターを対象に、価格1万円(税別)での受注を始めている。
デモで使用した開発事例のアプリで秀逸だったのが「助手席カノジョ」(開発元:ネクスティス)である。運転操作や走行位置などに合わせて、アプリの中の彼女がさまざまな反応を見せるというもの。スマートフォンのセンサー情報だけでなく、車載制御系システムの情報も利用しているので、アプリの中の彼女が実際に自動車に乗っているかのような雰囲気を味わえる(!?)。
「助手席に人が乗っている場合は、乗っていない場合と比べて事故を起こす確率が低下すると言われています。助手席カノジョは、話し相手になったり、車載制御系システムの情報から危険につながる運転を判断してやさしく注意してくれたり、ガソリンが減っていたら最寄りのスタンドに行くように言ってくれたりする彼女のような存在が開発コンセプトになっています」(ZMP)。
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