東芝情報システムは、スマートフォンと車載ディスプレイを双方向でつなぐ通信規格MirrorLinkについて、Wi-Fiを用いた無線接続で利用できるようにするため、同社のMiracastに関する技術を活用している。
東芝情報システムは、「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC2013)」(2013年5月8〜10日、東京ビッグサイト)において、スマートフォンと車載ディスプレイを双方向でつなぐ通信規格MirrorLinkについて、Wi-Fiを用いた無線接続で利用できるようにするための取り組みを進めていることを明らかにした。
同社は2012年9月、図研エルミックと、車載ディスプレイ側に組み込むMirrorLink対応ミドルウェア「Ze-PRO Mirror(Client)」の販売とサポートで提携した。MirrorLinkは、USB 2.0インタフェースを使って有線で接続するのが一般的である。東芝情報システムは、図研エルミックと協力して、この有線接続に替えてWi-Fiによる無線接続を可能にするため、Ze-PRO Mirror(Client)の機能拡張を進めている。2013年10月にも製品化する予定だ。
MirrorLinkの無線接続を実現する上で重要な役割を果たしているのが、スマートフォンの操作画面や写真、映像などをWi-Fi経由で他の機器に伝送できるMiracastに関連する東芝情報システムの技術やノウハウである。Miracastを使えば、MirrorLinkで必要となるスマートフォンと車載ディスプレイの画面同期を、無線接続でも容易に実現できるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.