キャデラック初のEVが日本にも、右ハンドルでCHAdeMOに対応電動化(1/2 ページ)

GMジャパンはキャデラックブランド初のEV「リリック」を日本で発売する。全車右ハンドルで導入する。

» 2025年03月10日 08時30分 公開
[齊藤由希MONOist]
写真左からゼネラルモーターズ・ジャパン 代表取締役社長の若松格氏、GM アジア・パシフィック プレジデント&マネージングディレクターのヘクター・ヴィラレアル氏、GMのジョン・ロス氏[クリックで拡大]

 ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)は2025年3月7日、キャデラックブランド初のEV(電気自動車)「リリック(LYRIQ)」を日本で同月8日に発売すると発表した。全車右ハンドルで導入する。全国統一価格での販売とし、消費税込みの指定価格は1100万円。2025年5月以降の納車を予定している。

 日本と同じく左側通行で右ハンドルが主流のオーストラリアやニュージーランドにも右ハンドルのリリックを展開する。GM本社でグローバル・キャデラック バイス・プレジデントのジョン・ロス氏は「真にグローバルな自動車ブランドになるには、右ハンドル車の強力なラインアップを提供しなければならない」とコメントした。

 日本向けは米国テネシー州で生産したモデルを輸入する。日米間の自動車の貿易にもかかわるトランプ政権の関税政策についてロス氏は「コメントは差し控える」とした。

 2026年には、エントリーモデルと位置付ける小型SUVの「オプティック(OPTIQ)」と、最上級SUVの「エスカレード」よりも一回り小さい、3列シートSUVの「ヴィスティック(VISTIQ)」を発売予定だ。エンジン車も用意しつつ、日本でEVを展開する。

日本に導入するリリック[クリックで拡大]

日本向けにCHAdeMO対応

 リリックは北米では2022年に発売されている。リリックの車両サイズは全長4995×全幅1985×全高1640mmで、ホイールベースは3085mmだ。車両重量は2650kg。走行可能距離の社内測定値はWLTPモードで510kmだ。バッテリー容量は95.7kWhとなる。GMが開発した独自のバッテリーを含めたグローバルEVプラットフォーム「Ultium(アルティウム)」を採用しており、出力タイプを選択できるモーターやパワーエレクトロニクス、バッテリーをモジュラーシステムで構成している。

 日本投入に当たって、急速充電規格CHAdeMOに対応した。1年以上をかけて適合性を調査し、95%の急速充電器で互換性を確かめた。自宅では100Vもしくは200Vで充電できる。

日本に導入するリリック[クリックで拡大]
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