「小さく」「軽く」「速い」をキーワードに、組み込みシステム向けソフトウェア製品の開発などを手掛けるユビキタス。「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC2013)」では、車載/スマートホームの2つをテーマに、同社ならではのソリューションを提示する。
2013年5月8〜10日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第16回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2013)」が開催される。
ESEC2013の開催に先立ち、アイティメディアが運営する組み込み/エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では、ESEC2013の特設ページをオープンし、来場予定者や来場検討されている方々に向け、注目企業の見どころ情報を開催直前までお届けしていく。また、会期中・会期後も速報やリポート記事を多数掲載する予定なので期待してほしい。
今回紹介するのは、「小さく」「軽く」「速い」を特徴とする組み込みソフトウェア製品の開発を手掛けるユビキタスの出展内容だ。ESEC2013の来場前の情報収集に役立てていただきたい。
前回のESEC2012では、採用製品に特化した展示が中心であったが、ESEC2013では「車載向けソリューション」と「スマートホームソリューション」の2つをメインテーマに据え、ユビキタス製品の具体的な適用例を示すという。
車載向けソリューションでは、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)とスマートフォンとの連携として、Wi-Fi DirectおよびDLNAによるコンテンツ同期再生、カーナビと「Ubiquitous QuickBoot(以下、QuickBoot)」による高速起動ソリューションの適用例などを見せる。
一方、スマートホームソリューションでは、ECHONET Lite対応製品の連携デモ、そして、無線LAN搭載の電力量計測機能付きクランプ、プラグ、4つ口タップと、クラウドサービス「Navi-Ene」とを連携させ、宅内全体から個別家電製品の消費電力まで、より細かな“電力見える化”を実現した展示デモなどを披露する。
また、今回は、2012年12月に資本・業務提携を発表した村田製作所と隣り合わせのブースとなっており、両社の共同展示コーナーも予定しているそうだ。
最近では車載機器のネットワーク対応や多様なアプリケーションの搭載が進む中、OSとしてLinuxやAndroidが採用され、スマートフォンなどとの連携機能が求められている。これに対し、ユビキタスは「Linux/Androidに対応する高速起動ソリューションQuickBoot、アクセスポイントなしに車載機器とスマートフォンがネットワーク接続できるWi-Fi Direct、さらに機器間のコンテンツ共有向けには、DLNA/DTCP-IPを提供している」(ユビキタス担当者)。
一方、電力不安や節電意識を背景に、近年注目されているHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)。このHEMS実現のための通信規格としてECHONET Liteが策定されおり、ネットワーク経由で家電の制御、運転状態や消費電力量の把握が可能となっているが、ユビキタスは、こうした分野にも注力する。ユビキタス担当者は「当社は、メモリフットプリントがわずか10KバイトのECHONET Liteスタックや、無線LAN搭載の電力量計測機能付き製品、それらと連携できるクラウドサービスなどを提供している」と説明する。
会期 | 2013年5月8日(水)〜10日(金) |
---|---|
時間 | 10:00〜18:00(10日(金)のみ17:00に終了) |
会場 | 東京ビッグサイト |
ユビキタス・ブースNo. | 西 1-72 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.