工業用電子部品の通信販売会社であるアールエスコンポーネンツは、ARMプロセッサ搭載の名刺サイズPC「Raspberry Pi」の新モデル「Model A」の販売を開始した。機能をシンプル化することで低価格化を実現している。
工業用電子部品の通信販売会社であるアールエスコンポーネンツは2013年3月26日、ARMプロセッサ搭載の小型コンピュータ「Raspberry Pi」シリーズの新モデル「Model A」の販売を開始した。
Raspberry Piは、コンピュータの開発スキルの発展を促進するために設立された財団「Raspberry Pi Foundation」が、次世代のエンジニアやプログラマのために開発したLinuxベースで動作する英国生まれの“名刺サイズPC”である。
新モデルは、現在発売されている「Model B」をよりシンプルな構成にしたもの(関連記事)。具体的には、次の3点が大きく変更されている。(1)RAM容量が512Mバイトから256Mバイトに、(2)USB 2.0ポートが2口から1口に、(3)LANポートが搭載から非搭載になった。
機能をシンプル化することで、Model Bから約30%の低価格化を図り、税込2150円で販売される。低価格化により、システムインテグレーターや教育機関での利用機会の増加が見込まれる。さらに、Model Bよりも薄型化・低消費電力化したことで、FA制御機器やデータロガーといったアプリケーション、メディアプレーヤーの自作にも適しているという。
同社の直販サイトで同製品および付属品、周辺機器などの注文を受け付けている。
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