125℃環境下で30万回書き換えと50年間のデータ保持が可能な車載向けEEPROMセイコーインスツル(SII) S-25AxxxBシリーズ

セイコーインスツル(SII)は2011年12月、SPI(Serial Peripheral Interface)インタフェースを搭載する車載向けEEPROM「S-25AxxxBシリーズ」を発表した。動作温度が125℃のときに30万回のデータ書き換えと50年間のデータ保持が可能なことを特徴とする。

» 2011年12月12日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 セイコーインスツル(SII)は2011年12月、SPI(Serial Peripheral Interface)インタフェースを搭載する車載向けEEPROM「S-25AxxxBシリーズ」を発表した。動作温度が125℃のときに30万回のデータ書き換えと50年間のデータ保持が可能なことを特徴とする。既にサンプル価格400円で販売を開始している。2012年度の年間販売目標は500万個/年。


 同シリーズは、走行系、安全系、ボディ系、車載情報機器などの車載システム全般を対象用途としている。これらのシステムは、大きな電圧変動や過酷なノイズ環境がある中で利用される可能性が高い。このため、電源変動や不定電圧などを検出する低電源電圧検出回路や、ノイズパルス印加による誤認識書き込み命令のキャンセル機能など、信頼性を向上するための機能を搭載している。また、全ての入力端子にシュミットトリガー回路を組み込むことで耐ノイズ性を高めている。

 メモリ容量が8k/16k/32k/64k/128k/256Kビットまで6品種をそろえる。また、パッケージについても、各品種に8端子SOP、8端子TSSOP、8端子TMSOPを用意している。

 SIIはEEPROMをはじめとする不揮発性メモリの製造/販売で20年の実績を持つ。特に、EEPROMについては、信頼性が高く薄いトンネル酸化膜を形成できる製造技術や、最も多い製品不良である電荷抜けなどのビットエラーを排除する独自のスクリーニング技術を適用することで製品の信頼性を高めている。また、S-25AxxxBシリーズと同様に、信頼性を向上するための機能の搭載にも積極的だ。これらの取り組みにより、「車載向けシリアルEEPROMの国内シェアでトップ」(SII)に位置しているという。

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