Qualcommの方法を延長していくと、走行中に充電するということも可能だ。研究所レベルでは既に成功しているという。もちろん全ての道路に送電装置を埋め込むわけにはいかないが、例えばサーキットコースなら、常設が可能だろう(図2)。給油なしのEVカーレーシングが楽しめる時代が来るかもしれない。
現在Qualcommで計画している送電容量は、3kW(単相交流)と7kW(三相交流)、18kW(三相交流)と3種類ある(図3)。Qualcommのギルバート氏によれば「3kW送電というのが、恐らくデファクトになるのではないか」という。7kWは高速充電用、18kWはタクシー業界などから要望があったものだという。一度客を乗せてしまえばどこまで走るか分からない業種なだけに、一般車両とは違って大容量の充電池を搭載しなければならないからだろう。
Qualcommは2012年の計画として、EV向け無線充電の実証実験を2012年からロンドンで実施する事を発表した。英国首相からも個人的にサポートをもらっているという(図4)。
この実験では、Qualcomm方式の受電装置を装備した実験車50台を投入し、約2年間かけてさまざまな実証実験を進める(図5)。
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