組み込み機器向けグラフィックスLSIを手掛けるアクセルは、ESEC2011で「AG10」の“開発環境”をテーマに、GUIオーサリングツール「eUI」の実力を余すことなく披露する。
2011年5月11〜13日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第14回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2011)」が開催される。
@IT MONOistでは今年もESECの特設ページを設け、注目企業の見どころ情報や新製品リリース、イベントレポートなどを多数紹介していく。
本稿ではESEC2011開催に先駆け、アミューズメント機器や各種組み込み機器向けのグラフィックスLSI/サウンドLSIを手掛けるアクセルの出展内容を紹介する。
ESECやEmbedded Technologyなどの大型組み込み関連イベントで、毎回さまざまなコンセプトモデルのデモ機を出展し(昨年のESEC2010では、タッチパネル搭載4画面デジタルサイネージを披露)、来場者の注目を集めてきたアクセル。
今回のESEC2011では、これまでのハードウェアを中心とした展示デモではなく、組み込み機器向けに展開するグラフィックスLSI「AG10」の“開発環境”をテーマに出展。リリースされたばかりのGUIオーサリングツール「eUI」を披露する。
アクセルは、グラフィックスLSIの開発だけでなく、その開発環境にも力を入れる。これまで培ってきたグラフィックス関連技術・ノウハウ、そして、ユーザーニーズを取り入れ、「汎用ソフトウェア製品では実現できないこと」「組み込み業界で存在しない、もしくは“希少”であること」「ソフトウェア開発工数の削減が図れること」をキーワードに、このたびeUIを自社開発し提供を開始。アクセルは、ハードウェア(AG10)/ソフトウェア(eUI)の双方で差別化を図るとともに、AG10利用者に対し“すぐに使える・動かせる”といった利便性を提供する(eUIは、AG10のユーザーに対し、フリーライセンスで提供される)。
eUIは、プログラム開発リソースの削減に期待できるだけでなく、デザイナーのみで一環したGUI開発を可能にするオーサリングツールだ。リング(垂直や水平方向)メニューやスライドメニューなど、iPadのメニュー画面を彷彿(ほうふつ)とさせるような多彩なエフェクトを搭載しており、デザイナーはあらかじめ準備したボタンイメージ、写真、イラストなどと、eUIのエフェクトとを組み合わせるだけで、簡単にPC上でGUIイメージを作成・確認することができるという。
また、eUIからプロジェクトファイルを出力できるため、サンプルのRuntimeと組み合わせることにより、プログラマでも簡単にAG10のリファレンスボード上でプレビューを確認することができるという。つまり、GUIの開発段階であっても、最終製品と同じシステム環境上で画面確認が行えるため、開発効率の向上が図れるわけだ。
今回、パートナー関係にあるインテルのブース内に出展するアクセルは展示会場で、eUIによる“開発工数の削減効果”と“AG10のパフォーマンスを最大限に生かしたリッチなGUIの実現”を立証するという。組み込み機器におけるグラフィックス活用/GUI開発に興味のある方は、アクセルの展示デモを見ておいて損はないだろう。
会期 | 2011年5月11日(水)〜13日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(13日は17:00に終了) |
会場 | 東京ビッグサイト |
アクセル・ブースNo. | 西展示棟 西9-001(インテルブース内) |
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