最後に確認である。iPhone、iPhoneのケース、セットの台を合わせてアセンブリ上で位置合わせをして確認してみた。どうやら画面上では、ちゃんと組み合わせられるようだ。
ちなみに、いま持っているiPhoneのケースごと置けそうな台も考えてみた。単純な台ではなくオーバーナイトトレイと組み合わせてみた。筆者は、家では財布やら鍵やらといった持ち歩くものをオーバーナイトトレイにまとめているが、iPhoneや携帯電話はまた別のところに置いている。少なくともiPhoneの台がセットになったものがあれば便利だと思った。
このモデリングも比較的簡単だ。形状としては凝っていないので、長方形を押し出して基本の形状を作った。このときに側面に角度を付けるオプションを使った。次に、上面を抜いた形でシェル化した。これでトレイは出来上がりである。そのうえで今度はトレイの底面に台の底面をスケッチし、ほぼ同様な手順で台の基本形状を作った。そして、iPhoneのジオメトリをコピーしてきて、ブーリアンでくりぬいた。
さらにコネクタをつなげるための穴を開けたりなどの、作業が続いたが、これもすき間時間でのモデリングで特に問題もなく出来上がった。周囲に見せて反応を見たが、トレイが深過ぎるのではという意見もあったので、これまたシンクロナス・テクノロジで底面を動かして、あれこれとちょうど良さそうな深さを決めてみた。こちらも、STLを出力してみたが、出来はまずまず。
というわけで、次回はいよいよリアルなものにできそうだ。趣味的お手軽モデリングというか、3次元CADの工作もいよいよ佳境に入ってきた。
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次回は今回の目的である「俺ケース」ができるはずである。バーチャルなものが本当に目の前でリアルになる。モノづくりに携わる人でも、本格的なものであればあるほど分業されているから、意外に自分が設計したものがリアルになる過程を見ることは少ないかもしれない。いずれにしても楽しみになってきた。(次回に続く)
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