では一体、一般的な企業ではPLMシステム構築にはどれくらいの予算を掛けているのでしょうか?
システム構築の費用はソフトウェアやサービスを提供するベンダによっても違いますし、要求する内容の密度や難しさによっても変わってくるのですが、PLM infoというWebサイトによると下記のような調査結果が発表されています。
このWebサイトによるとPLMシステム構築にかかわる初期費用のうち、一番大きいのがソフトウェアの費用(30%)で次いでシステム構築費用(25%)となっています。
その次に掛かるコストとして、ハードウェアや業務コンサルティングおよびソフトウェア選定に掛かる費用がそれぞれ8%となり、残りの部分はデータ移行や教育およびメンテナンスにかかわる費用となっています。
このレポートではPLMの構築にかかわる費用として、システムの開発にかかわる費用だけでなく、ソフトウェアの選定や評価にもかなりの費用が掛かっているということが非常に興味深い点です。
それ以外にも、PLMのソフトウェアと構築にかかわる費用もハイエンドのソフトとローエンドのソフトではライセンスの価格だけでなく、インプリメンテーションやメンテナンス費用の分布も変わってきます。
大企業向け予算と中堅企業向における予算規模の違いもさることながら、大企業向けの予算ではアプリケーションのインプリメントにかかわる費用より、ヘッドカウント(システム利用者)による費用が大きな割合を占めているという点も興味深い点ですね。
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