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日本の臨床ニーズにあった椎弓形成術用のインプラントを発売:医療機器ニュース
日本ストライカーは、頚椎症性脊髄症に対応する術式の1つである椎弓形成術に使用するインプラント「Lhotseプレート」の販売を開始した。日本人の骨格に合わせて開発され、独自の傾斜角およびサイズを展開する。
日本ストライカーは2024年7月1日、頚椎症性脊髄症に対応する術式の1つである椎弓形成術に使用するインプラント「Lhotse(ローツェ)プレート」の販売を開始した。日本メディカルオーダーが製造する「Leoプレート」を、両者間の製造委託契約に基づき、日本ストライカーの指定商標を付して販売するものだ。
Lhotseプレートは、日本人の骨格に合わせて開発され、独自の傾斜角およびサイズを展開。プレートデザインや目的に応じて選択可能なスクリューを有する。
頚椎症性脊髄症は、加齢などが原因で頚椎に変形が発生し、頚椎内を通る脊髄に骨棘(こつきょく)が触れる疾患だ。手指や下肢のしびれ、歩行困難などを引き起こす。一般的に日本人の頚椎は欧米人と比べて小さいため、頚椎症性脊髄症は日本人中高年に好発する。
椎弓形成術は、脊髄への負荷を目的として、頚椎や脊椎の一部である椎弓部分を切開して広げる手術だ。Lhotseプレートは、椎弓形成術の1つの方法である片開き方において、開大椎弓部を支えるためのフック型プレートとして使用する。
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