コラム
政府の花粉症対策の現在地、鼻ムズムズや目がかゆいは解消されるのか:素材/化学メルマガ 編集後記
今週はバレンタインデーですが、それよりも気になるのはさまざまな花粉が飛び交う春の到来です。
2024年1月が終わりもう2月です。今週はバレンタインデーがありますね。誰にもらうかもらわないかという話は置いといて、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、百貨店などでバレンタインデーフェアが開催され、さまざまなチョコレートが販売されるので楽しみです(個人的に買いたいです)。2月が終わるとあっという間に春が到来します。
春といえば、温かく過ごしやすいことに加え、桜が開花するため花見も楽しみですね。一方で、悩ませるのが花粉です。私は花粉症なので、目がかゆくなったり、くしゃみが止まらなくなったりと、大変なことになります。
日本耳鼻咽喉科学会が全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象に2019年に行った調査のレポート「鼻アレルギーの全国疫学調査2019」によれば、全体の42.5%が全種類の花粉症を有し、38.8%はスギ花粉症を持っていることが判明しました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 青魚に含まれるEPA代謝物が花粉のアレルギー症状を抑えることを発見
東京大学は、マウスを使った実験で、ω-3脂肪酸EPAの代謝物5,6-DiHETEが、花粉によるアレルギー性結膜炎の症状を抑制することを発見した。青魚に多く含まれる代謝物のため、食事によるアレルギー性結膜炎の治療効果も期待される。 - 微量血液から多項目のアレルギーを同時測定できる検査用バイオチップを開発
東レは、微量血液から複数のアレルゲン特異的IgE抗体を同時かつ高精度に測定できるアレルギー検査用バイオチップを開発した。早期の体外診断用医薬品の認証申請を目指す。 - アレルギー性皮膚炎の新しい発症制御メカニズムを発見
東北大学は、アレルギー性皮膚炎の発症制御に脂肪酸結合タンパク質3型が重要な役割を果たしていることを明らかにした。妊娠期の母体における脂質栄養摂取が、子のアレルギー性疾患発症の可能性に関与することが示唆された。 - 金属アレルギーの懸念が少ない脊椎内固定器具の製造販売承認を取得
東北大学は、金属アレルギーの主原因となるニッケルを極限まで減らした「いわて発高付加価値コバルト合金:COBARION」を用いた脊椎内固定器具の製造販売承認を取得した。COBARIONを用いた脊椎内固定器具での承認は国内初となる。 - 安全性が高く、高効率なアレルギー治療用経口ナノ粒子製剤を開発
慶應義塾大学と九州大学は、アレルギー治療に用いることが可能な、安全性および治療効率の高い経口ナノ粒子製剤の開発に成功した。これまで適用が難しかった、重症患者や乳幼児も適用できる可能性がある。 - 金属アレルギー患者でも使用できる歯科矯正用ワイヤを開発
東北大学は、歯科の矯正用スチールワイヤに窒化チタンをコーティングすることで、金属溶出を抑制できることを発見した。金属アレルギー患者にも対応する矯正用ワイヤに使用できる可能性がある。