Astemo Cypremosは、SDVにおけるソフトウェア開発を全方位でサポートする製品/サービス「Cypremos Engineering Suite(以下、CES)」の提供を開始したと発表した。
Astemoのソフトウェア/クラウドサービス事業を担う子会社であるAstemo Cypremosは2026年10月7日、同月6日にSDV(ソフトウェアデファインドビークル)におけるソフトウェア開発を全方位でサポートする製品/サービス「Cypremos Engineering Suite(以下、CES)」の提供を開始したと発表した。
自動車のソフトウェア開発は、「要求仕様」を基に「対象機能」を実現する「システム要件」を作成し、この「システム要件」を実現する「アーキテクチャ」「デザイン」「実装コード」、そして「テストケース/スクリプト」を順に開発した上で、「テスト実行」を行い、機能要求を確認するというプロセスで進められるのが一般的だ。現在、これらのプロセスの大半が人手による作業となっており、量産開発における工数削減と品質確保の難しさが開発現場における重要なテーマとなっている。
CESが提供するソリューションは、以下の4つのプロセスを循環的に提供することで、顧客の自動車開発を全方位でサポートする。
CESは、この「Consulting⇒Engineering⇒Operation⇒Analysis」のサイクルを絶え間なく循環させることで開発プロセスの継続的な進化に貢献する。
CESでは、「機能要求」をはじめ、前プロセスで何らかの追加や変更がなされる際に、次プロセス以降の既存の成果物(システム要件、アーキテクチャ、デザイン、実装コード、テストケース/スクリプト)に対し、その追加/変更がどのように影響するかを確認する。その上で、修正が必要となる箇所の候補を画面上に提示し、顧客がそれらを比較/選択して最終判断できる「協調モデル」の実現を目指す。
例えば、「衝突回避機能を強化する」という新しい機能要求が追加された場合、それを実現するために直後の「システム要件」をどう変えるべきか、その候補をシステムが提示する。さらに、その要件変更に連動して、全体の構造を示す「アーキテクチャ」や「デザイン(設計)」、実際の「実装コード」、最終確認のための「テストケース/スクリプト」に至るまで、修正すべき候補を順次提示する。
また、自動車開発において最も重要な「安全性」を担保するため、AI(人工知能)やシステムによる完全な自動生成に頼り切るのではなく、システムが導き出した候補の中から、最終的に人間が最適なものを選択/判断する仕組みとしている。
今回提供を開始するのは、「システム要件のレビュー」「テストケース/スクリプトの自動生成」「SILによるテストの実行」の3つの工程となる。ここで自動生成される「テストスクリプト」は、ユーザーが使用するSIL(Software-in-the-Loop)/HIL(Hardware-in-the-Loop)環境に対応して生成される。また、「システム要件」にひも付く「テストケース/スクリプト」の実行結果を追跡/可視化し、各要件に対するテストをパスしているかなどの確認も容易になる。これらのプロセスにより、全工程が大幅に効率化できるとしている。
今後は、「アーキテクチャ」「デザイン」「実装コード」の各プロセスに対応するサービスも順次提供を開始する予定だ。
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