マザックが新研究開発拠点、機能集約で開発リードタイムを短縮へ工場ニュース

ヤマザキマザックは、新たな研究開発拠点「Mazak Innovation Hub」を2027年8月に開設する。分散していた既存の研究、設計、試作/評価の機能を集約し、次世代技術の研究と革新的な製品開発を効率的に推進する。

» 2026年09月04日 06時15分 公開
[長沢正博MONOist]

 ヤマザキマザックは2026年9月4日、新たな研究開発拠点として「Mazak Innovation Hub」を2027年8月に開設すると発表した。本社(愛知県大口町)敷地内に分散していた既存の研究、設計、試作/評価の機能を集約することで、次世代技術の研究と革新的な製品開発を効率的に推進する。

研究/設計/試作エリアは1.5倍に、空きスペースは生産に転用

Mazak Innovation Hubの外観イメージ Mazak Innovation Hubの外観イメージ 出所:ヤマザキマザック

 本社/大口製作所(愛知県大口町)の隣接地に建設する。投資総額は約160億円。地上4階建てで、敷地面積は1万4488m2、延べ床面積は1万8200m2となっている。海外拠点で生産される工作機械の開発/試作も担うグローバル研究開発拠点となる。機能移管によって空いた本社のスペースは生産へ転用するなどし、増産や生産性向上につなげていく。

 従来と比較して、研究、設計、試作/評価エリアは約1.5倍に拡大する。AI(人工知能)やロボット技術の進化で製造業を取り巻く環境が大きく変化する中、機械本体のみならず、自動化システムやソフトウェアを含めた製品、サービスの開発スピードを高め、競争力の高い製品を世界市場にいち早く投入する。

 室内は開放的な空間設計を採用しており、オフィスはソファ席やハイカウンターなどを配置した変化に富むレイアウトになっている。フロア全体を回遊する動線を設けるとともに、人が往来する場所にミーティングエリアを配置。部門/世代を越えた偶発的な出会いや情報共有が日常的に生まれる環境にする。

自然なコミュニケーションを生むオフィスエリアのイメージ 自然なコミュニケーションを生むオフィスエリアのイメージ 出所:ヤマザキマザック

 工作機械の試作/評価を行うエリアにも、オフィスを隣接させる。室内から実機を一望できる大窓を設け、開発中の機械を常に身近に感じながら業務に取り組めるようにする。

 社外パートナーとの共同開発エリアを設け、実機を活用した共同検証も実施。外部研究機関、サプライヤー、スタートアップなどと、フィジカルAIの研究開発をはじめとした、オープンイノベーションや協創を促す。コラボレーションエリアでは、会議室ごとにセキュリティを確保するとともに、会議室と機械設置エリアを隣接配置することで、実機を活用した密度の高い技術交流を行う。機械周辺にはパーティションを設置するなど、機密性にも配慮する。

人と機械の距離を近づけ、開発プロセス全体の連携を強化 人と機械の距離を近づけ、開発プロセス全体の連携を強化 出所:ヤマザキマザック

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