米PTCは、クラウドネイティブCAD/PDMプラットフォーム「Onshape」の早期アクセスプログラム「Onshape Labs」を発表した。AIを活用した設計支援やレンダリングなどの新機能を一般提供に先駆けて試用できる。
米PTCは2026年7月14日(米国時間)、クラウドネイティブCAD/PDMプラットフォーム「Onshape」の新たな早期アクセスプログラム「Onshape Labs」を発表した。
同プログラムに参加することで、AI(人工知能)の新たな活用方法を含む、製品開発ワークフロー内で利用できる最新機能をいち早く試すことが可能となる。
本格的なユーザーへの展開は2026年夏後半を予定しており、Onshapeの[設定]にある[Onshape Labs]から参加を選択できるようになる。
早期アクセス版として、「AIクイックレンダリング」と「OnshapeからIsaac Simへのワークフロー」の2つの機能が提供される。
AIクイックレンダリングは、プロンプトに基づいて数秒で高品質なレンダリングを生成する機能だ。OnshapeからIsaac Simへのワークフローでは、「NVIDIA Omniverse」のライブラリを使用し、CADアセットをオープンなロボットシミュレーションフレームワーク「NVIDIA Isaac Sim」に取り込み、ロボットチーム向けにシミュレーション対応のビジュアライゼーションを支援する。
一方、近日中に利用可能となる機能としては、「AIエージェントと自動化」「図面チェッカー」「FeatureScript MCPサーバ」が予定されている。
AIエージェントと自動化は、タスクを実行し、設計標準の順守を支援するとともに、エンジニアと連携して可視性と制御性を高める機能だ。図面チェッカーは、図面が規格に準拠しているかをAIで検証する。FeatureScript MCPサーバは、テキストからコードを生成し、プロンプトに基づくCADジオメトリの作成やCADのカスタマイズを可能にする。
なお、Onshape Labsで提供する各機能については、PTCの判断により改良、変更、中止、または一般提供される場合があるという。
PTCは、製品開発におけるAI活用が、個別のツールから、製品の設計や定義を担う中核システムへと移行しつつあるとした上で、既存の多くのCADシステムは、こうした変化に対応することを前提に設計されていないと指摘する。
これに対し、Onshapeのクラウドネイティブアーキテクチャは、設計上のあらゆる意思決定をリアルタイムで捉え、AIが設計意図を理解し、過去の作業から学習して行動を起こすために必要な構造化データとコンテキストを作成できるとしている。
同社は、Onshape Labsを通じてこれらの機能を迅速に顧客へ提供し、AIを既存の設計環境に周辺機能として追加するのではなく、日常的なエンジニアリング業務に組み込むことを目指す。
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