QunaSysとテクノスターは、量子コンピューティング技術とCAEを融合した次世代シミュレーション技術の実現に向け、協業に関する覚書を締結した。自動車/造船業界などの実課題を対象に、量子CAEの適用可能性を検証する。
QunaSysは2026年7月9日、テクノスターとの間で、量子コンピューティング技術とCAEを融合した次世代シミュレーション技術の実現に向け、協業に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
量子コンピュータの産業応用を推進するQunaSysは、化学/材料分野に加え、2024年以降はCAE分野での共同研究を拡大している。2026年からは、自社ソルバーを持つCAEベンダーとの連携を模索してきた。
一方、テクノスターは、独自開発のCAEプリポストプロセッサ「Jupiter」や自社ソルバーを展開する国産CAEベンダーだ。同社が掲げる「量子CAEで次世代のシミュレーション環境を切り拓く」という構想と、CAE分野への量子技術の適用を進めてきたQunaSysの方向性が一致し、協業に向けた検討を開始した。
今回の協業では、テクノスターが持つ自動車/造船業界を中心とした顧客基盤やCAE技術と、QunaSysの量子CAEに関する研究開発力を組み合わせる。これにより、国産CAE技術の高度化と量子技術の産業応用を加速させる考えだ。
両社は今後、以下の活動を通じて、量子CAEのユースケース創出と産業応用を目指す。
(1)顧客ネットワークへのアプローチとニーズ探索:
テクノスターが持つ自動車/造船業界を中心とした顧客ネットワークに対し、顧客が抱える実課題への適用ニーズを探索し、共同で提案活動に取り組む。
(2)実課題に基づくPoC(概念実証)の実施:
具体的な適用ニーズを踏まえ、ユーザー企業、テクノスター、QunaSysの3社でPoCを実施し、実課題に対する量子CAEの適用可能性を検証する。
(3)量子CAEの認知拡大と業界への定着:
共同セミナーの開催やフォーラムなどへの出展を通じて情報を発信し、業界における量子CAEの認知拡大と定着を図る。
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