一般消費者の9割超が「ナフサ不足」認識、最大の懸念点とは製造マネジメントニュース

菓子のパッケージが白黒になるなど、影響が顕在化する「ナフサ不足」。くふう総研の最新調査によると、実に9割以上が不足を認知している。この調査対象者が最も懸念する点とは――。

» 2026年05月20日 07時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 くふう生活者総合研究所(以下、くふう総研)は2026年5月19日、ナフサの供給不足についての調査結果を発表した。同調査では、買い物に関する意識調査をテーマに、同月15〜18日にわたり、家計簿サービス「くふう Zaim」やチラシ/買い物情報サービス「くふう トクバイ」のユーザーである8383人を対象に、インターネットアンケートを行った。

「ストック買い」しているという人は全体の2割

 今回の調査結果によれば、「ナフサ不足」について「知っている」と答えた人は対象者全体の93.5%で、「知らない」は6.5%となった。

「ナフサ不足」の認知度に関する回答者の割合 「ナフサ不足」の認知度に関する回答者の割合[クリックで拡大] 出所:くふう総研

 2026年5月中旬に、ナフサを原料とする印刷インクの調達が不安定になったことからお菓子などのパッケージが白黒刷りになることが報じられ、話題となった他、ポリ袋や洗剤をはじめとする身近なものの多くにナフサが使われており、一般消費者にとってもナフサ不足が身近な問題になっているという。

 ナフサの供給不足を認知している対象者に、「ナフサ不足で懸念していること」について複数回答可能の条件で聞いたところ、「商品・サービスの価格高騰」と答えた人が最も多かった。物価高が続く中、さらなる価格高騰が起こることを気にしている一般消費者が多いと考えられる。

「ナフサ不足で懸念していること」に関する回答者の割合 「ナフサ不足で懸念していること」に関する回答者の割合[クリックで拡大] 出所:くふう総研

 次いで、「必要な商品が手に入らなくなること」が64.8%、「必要なサービスが受けられなくなること」が46.3%、「社会に混乱・不安が広がること」が39.8%、「ナフサの取り合いによる国際関係の悪化」が23.8%、「自分の仕事への影響」が16.8%と続いた。

 ナフサの供給不足を認知している対象者に、「ナフサ不足に備えて実践していること」について複数回答可能の条件で尋ねたところ、「とくにない」が42.0%で最も多くを占めた。次に、「影響の情報収集」が30.5%、「消耗品などの無駄遣いを減らして大切に使う」が29.9%、「日用品などのストック買い」が20.8%となった。

「ナフサ不足に備えて実践していること」に関する回答者の割合 「ナフサ不足に備えて実践していること」に関する回答者の割合[クリックで拡大] 出所:くふう総研

 約3割の人が「ナフサ不足による影響についての情報収集」をしており、「消耗品などの無駄遣いを減らして大切に使っている」と回答していることから、関心は高く、今の段階では状況を静観している人も多いと推察される。

 「ストック買い」しているという人は2割で、ごみ袋、食品用のラップを買っている人が多く、少しずつ多めに日用品を買って保管しているという声が多数寄せられたという。また、プラスチック製品を大切に使っているという意見も多く、できるだけ買わないようにしたり、節約して使ったり、代替品を使ったりとさまざまな工夫をしていることが明らかになった。

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