石井精工では、一人一人の従業員の作業時間をいかにして確保するかを重視している。金型業界は、人材を確保した上で最適な教育を施して技術継承をしていくのかが重要だ。石井氏は「人間がやるべき部分にどれだけ集中させることができるのかが、これからの業界の課題である」と強調する。
石井精工では切削工具を管理している作業者が設計業務を兼務していることを問題として捉えており、限られた人材を生かすことができる仕組みづくりを考えていた。この部分にMISUMI floowが合致し、ドロワータイプの導入に至っている。
同社の在庫管理のやり方について、従来は紙とペンを使用して現場の作業者に確認を取っていた。そのため、数え間違い/数え直しなど無駄な作業が発生していたという。また、管理担当者が設計業務の打ち合わせに参加している、もしくは工場内に不在だった場合は、現場の作業者が欲しいタイミングで工具が手に入らないという問題も発生していた。
実際にドロワータイプを導入してから工具の申請業務が無くなり、現場作業者はわざわざ管理担当者に確認することなく、工具を自由に取り出せるようになった。引き出しに抱えていた過剰在庫を減らすことにも成功し、余った空間を有効に活用しているという。
限られたタイミングで少量だけ使用していた工具についても、ドロワータイプの自動販売機の中に入れておくことで、取り出しと管理をしやすくしている。また、利用実績の見える化を実施し、従来は管理者しか分からなかった工具の使用状況を従業員にも分かるようにすることで、無駄な工具の使用を抑える環境を構築した。
石井氏は「今回は工具を選択する時に価格表示ができるようにお願いした。これにより、作業者が工具の値段を理解し、加工時にどれくらいの金額が掛かっているのかが分かるようにしている。作業者が日常の中でコスト感を持っていただける環境になった」と述べている。
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