分析できるサンプルを最大14倍に増やせるUHPLC、強みとなる3つの特徴研究開発の最前線(2/3 ページ)

» 2026年03月06日 07時00分 公開
[遠藤和宏MONOist]

主な機能とは?

 Nexera X4は主な機能として、低拡散/高感度フォトダイオード検出器「SPD-M40 X4」やピーク拡散を低減するオートサンプラー「SIL-40X X4」、ユーザビリティと性能を両立したフィッティング「NexlockII」、高速/高精度グラジエントを実現する送液ユニット「LC-40B X4」、分析の幅を広げる移動相切換/脱気ユニット「SSU-40」を備えている。

低拡散/高感度フォトダイオード検出器「SPD-M40 X4」やピーク拡散を低減するオートサンプラー「SIL-40X X4」、ユーザビリティと性能を両立したフィッティング「NexlockII」の特徴 低拡散/高感度フォトダイオード検出器「SPD-M40 X4」やピーク拡散を低減するオートサンプラー「SIL-40X X4」、ユーザビリティと性能を両立したフィッティング「NexlockII」の特徴[クリックで拡大] 出所:島津製作所

 SPD-M40 X4は、キャピラリーセルの採用により、ピークの拡散を低減するとともに、溶媒由来のベースライン変動も減らしている。ダイナミックレンジの拡大によって、低濃度から高濃度まで幅広い試料の分析も行える。「濃度のダイナミックレンジを拡大したことで、高濃度の主成分と微量の不純物を1回の分析で同時に測れる」(松本氏)。

 SIL-40X X4は、低容量高圧バルブ/低拡散注入機能を搭載。配管の形状を工夫することで、配管内の流速差を抑え、低拡散化にも成功している。松本氏は「高圧バルブの内部容量を60%削減した。配管についても、内径を小さくすると詰まりやすくなるため、内径は維持したまま独自技術で内部形状を工夫し、低拡散化に成功している。これにより堅牢性と性能を両立した」と述べた。

 NexlockIIは、フェルールを排除した端面シール構造により、デッドボリューム(隙間)がない配管接続を実現する。独自のフィッティング設計により、手締めでカラムの高耐圧な接続が行える。

 LC-40B X4は、独立4駆動のプランジャーと圧力フィードバック機構を備えたバイナリーグラジエントポンプだ。ポンプ由来の脈動を大幅に低減し、グラジエントの応答性を高めた。最新の流体制御技術により、高速グラジエントとベースラインの安定化も実現している。「組成が刻々と変化する中でも一定流量を送り続けることができ、脈動を大幅に低減した。これによりグラジエントの応答性が向上し、超高速分析に対応している」(松本氏)。

 SSU-40は、1ポンプ当たり最大4液の切り替えに対応した、バイナリーポンプ用の溶媒切換/オンライン脱気ユニットとなる。移動相の自動切換にも応じ、分析条件探索の効率化を図れる。

高速/高精度グラジエントを実現する送液ユニット「LC-40B X4」、分析の幅を広げる移動相切換/脱気ユニット「SSU-40」の特徴 高速/高精度グラジエントを実現する送液ユニット「LC-40B X4」、分析の幅を広げる移動相切換/脱気ユニット「SSU-40」の特徴[クリックで拡大] 出所:島津製作所

 これらの機能により実現した同製品の大きな特徴は、「Ultra-sharp Peak」「Ultra-fast Analysis」「Ultra-low solvent consumption」だという。

 「Ultra-sharp Peak」に関して、一般的なUHPLCと比べ、シャープなピークが得られるため、これまで埋もれていた不純物のピークを検出できる。

「Ultra-sharp Peak」 「Ultra-sharp Peak」。流路設計の見直しによる装置由来の拡散の低減[クリックで拡大] 出所:島津製作所

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