愛猫の不調を見逃さない、LIXILが非接触呼吸計測デバイスを開発組み込み開発ニュース(2/2 ページ)

» 2026年02月04日 06時30分 公開
[安藤照乃MONOist]
前のページへ 1|2       

「呼吸数」は猫にとって重要なバイタルサイン

 獣医学的な視点において、安静時の呼吸数は猫の健康状態を把握するための重要なバイタルサインの1つとされている。特に、猫に多く見られる肥大型心筋症などの心疾患や呼吸器疾患は、初期段階では目立った症状が現れにくいが、病勢の進行に伴い安静時の呼吸数が増加する傾向があるといわれている。

 しかし、猫は繊細な動物であり、動物病院での診察といった緊張下では、ストレスによって一時的に呼吸数や心拍数が上昇しがちである。そのため、自宅などの猫にとってもリラックスした環境で、平常時との呼吸の微細な変化を捉えることが重要とされている。

LIXIL山崎政希氏 LIXILの山崎政希氏

 製品化にあたっては、約3年をかけて構想や検証を行った。大学との共同検証では、既存の医療用呼吸計測機器と比較して、誤差率は約2.7%にとどまることが確認できた。LIXIL LIXIL HOUSING TECHNOLOGY ビジネスインキュベーションセンターの山崎政希氏は「短毛種から長毛種、違う体格の猫を対象としたテストを重ねることで、個体差に左右されない高い計測精度を追求した」と語る。

 家の中のさまざまな場所で計測できるよう、設置方法は石こうボードへのピン留めやマグネット壁への吸着、市販の三脚への装着などに対応している。LIXILが以前から展開しているマグネット脱着式キャットウォーク「猫壁(にゃんぺき)」への設置も可能である。なお、デバイスはコンセントへの接続による常時給電が必要であり、付属の約2mのケーブルを使用する。

neamoの製品セット neamoの製品セット[クリックで拡大]
横からの画角 横からの画角[クリックで拡大]

Makuakeでの先行販売後、一般販売を目指す

 neamoは、応援購入サービス「Makuake」において数量限定での先行提供を実施する。プロジェクトの期間は2026年2月9日から同年5月1日まで。具体的な台数や各価格などの詳細条件は、プロジェクトの開始とともに公式サイト上で公開される予定である。

LIXILの宇野舞氏 LIXILの宇野舞氏

 LIXILはMakuakeでの先行販売を経て、実際に製品を手にしたユーザーからの反応や具体的なフィードバックを直接収集し、市場検証や今後の製品改善に活用する方針だ。

 LIXIL LIXIL HOUSING TECHNOLOGY 商品開発・デザイン本部 ビジネスインキュベーションセンターの宇野舞氏は実際に自宅でも猫を飼育しており、neamoを設置して日々の様子を観察しているという。「猫は不調を隠す動物だが、日々の小さな変化に気付いてあげることが、長く一緒に過ごすための第一歩となる。飼い主の皆さまと一緒によりよい見守りの在り方を追求していきたい」(宇野氏)と語った。

neamo開発のプロジェクトメンバー neamo開発のプロジェクトメンバー[クリックで拡大] 出所:LIXIL

⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR