旭化成エレクトロニクスとAizipは、センシングとAIを活用した「リアルタイム嚥下検知技術」と「ジェスチャー認識技術」に関する協業を開始した。高齢者の見守りや次世代ヘルスケア機器への応用を目指す。
旭化成エレクトロニクスは2025年12月17日、AI(人工知能)を活用した「ミリ波レーダーによるリアルタイム嚥下(えんげ)検知技術」と「筋電(EMG)信号を用いたジェスチャー認識技術」において、Aizipと協業を開始したと発表した。
嚥下とは、食べ物や飲み物を口を使ってのみ込む動作のこと。今回の協業により、嚥下の状態をリアルタイムでモニタリングするミリ波レーダーソリューションを提供する。旭化成エレクトロニクスのセンシングデバイスとAizipの軽量AIモデルを組み合わせ、クラウドを利用せずにデバイス上で処理を完結する。電子機器メーカーは、専門的な知識がなくても高度なセンシング機能を組み込めるようになる。
ミリ波レーダーを用いた嚥下検知技術は、飲食時のわずかな喉の動きから生じる嚥下音を非接触で測定し、AIが嚥下に関連する信号をリアルタイムで解析して識別する。ウェアラブルデバイスの装着が不要で、高齢者に多い誤嚥性肺炎のリスク把握や窒息防止に役立てられる。
筋電信号を用いたジェスチャー認識技術では、アナログフロントエンドIC「AK05611」が前腕の微弱な電気信号を検出し、AI解析により「手を握る」「手を開く」などの動作を判別する。スマートウォッチに搭載することで、非接触の操作や、緊急時のアラート送信が可能だ。
今後は高齢者の生活支援や見守りなどを目的としたデジタルヘルスやウェアラブル領域のほか、スマートホームや産業機器など幅広い分野への展開を見込んでいる。
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