LIXILは、飼い猫の性格や成長に合わせて自由にレイアウト変更できるマグネット脱着式キャットウォール「猫壁(にゃんぺき)」に関する記者説明会をオンラインで開催した。開き戸タイプの玄関ドアを後付けで自動ドアに変えられる電動オープナーシステム「DOAC」に続く、LIXIL Housing Technology Japan ビジネスインキュベーションセンターによる第2弾製品となる。
LIXILは2020年12月16日、飼い猫の性格や成長に合わせて自由にレイアウト変更できるマグネット脱着式キャットウォール「猫壁(にゃんぺき)」に関する記者説明会をオンラインで開催した。
「猫壁」は、開き戸タイプの玄関ドアを後付けで自動ドアに変えられる電動オープナーシステム「DOAC」に続く、LIXIL Housing Technology Japan ビジネスインキュベーションセンターによる第2弾製品となる。
「猫壁」の開発は、Makuakeやペット保険のアニコム損害保険の協力の下、LIXIL Housing Technology Japan ビジネスインキュベーションセンターで行われた。同日からクラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクトを開始し、応援購入者を募る。目標金額は100万円。原稿執筆時点(2020年12月17日)で目標金額を大きくクリアしている。プロジェクト期間は2021年3月1日までとなる。
「猫壁」の最大の特長は、マグネット脱着式の機能パーツ(ステップ、トンネル、ボックス)を自宅の壁に自由にレイアウトすることで、性格や成長に合わせて猫の専用空間を作り出せる点だ。「猫壁」の機能パーツを設置する壁には専用の壁面パネルを施工する必要がある。
今回開始したMakuakeのプロジェクトでは、壁面パネルの取付工事(半日程度)を含んだ「猫壁セット」(壁面サイズに合わせて2パターンを用意、機能パーツ単品の応援購入も可能)として提供される。応援購入者への提供は、事前の現地調査と打ち合わせを経てから行われる。
「従来のキャットウォークはネジで壁に固定するタイプのものがほとんどで、配置換えなどが難しいという課題があった。『猫壁』はその課題に着目し、簡単にキャットウォークのレイアウトを変更でき、飼い猫の成長に寄り添える製品として開発を目指した」(同社 LIXIL Housing Technology Japan ビジネスインキュベーションセンターの藤原未帆氏)
「猫壁」の開発では「人にも猫にも寄り添う壁を。」をテーマに据え、ペットである猫との住まいでの暮らしをより豊かなものにしていくことを目指したという。
「猫壁」の企画は、住む人の生活やライフステージの変化に合わせて、住まいそのものも思い通りに修正できるようにしたいという思いからスタートした。従来、そうした変化に合わせて打てる手だてとしては、リノベーションやリフォーム、建て替えといった高額で大掛かりなアプローチか、DIYといった手軽ではあるが手間の掛かるものしかなかった。そのギャップを埋める新たな手法として考えたのが、建てた後も思い通りに修正できる「House Re-touch」という考え方だ。そして、このコンセプトに合うテーマとしてペット(猫)との暮らしに着目し、「猫壁」の企画が2019年冬に立ち上がった。
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