Akiba Tech Connectは、秋葉原UDXにおいて、「第1回 Akiba Re-ROBO Salon」を開催した。同イベントなどを通して、コンテンツと製造業の力を掛け合わせた秋葉原発の新産業創出を目指す。
Akiba Tech Connectは2026年1月16日、秋葉原UDX(東京都千代田区)において、「第1回 Akiba Re-ROBO Salon」を開催した。同イベントなどを通して、コンテンツと製造業の力を掛け合わせた秋葉原発の新産業創出を目指す。
Akiba Tech Connectは、東京の秋葉原でロボットやドローンなどのハード、ソフト、コンテンツなどのモノづくりに携わる企業の経営者やクリエイター、技術者などによる交流促進とビジネス創出を目的とする一般財団法人だ。今後は法人の名称をAkiba Tech & Art Connect-1(略称ATAC-1)に変更する予定である。
Akiba Tech Connect 代表理事の内田研一氏は「国内製造業の競争力を奪っているのは『ワクワク感の欠如』ではないか」と指摘する。そして、ここ20年のロボット史をざっと振り返った上で「秋葉原からワクワク感を取り戻そう」と呼びかけ、その一例としてコンテンツの力で製造業の付加価値を上げる「コンテンツロボット」を挙げた。そして、それらは既に顕在化しつつあると近年の幾つかの例を挙げた。
内田氏は「コンテンツは発想の大本。映画やアニメはロボットやドローンのブレークスルーの源だ」と述べて、例を紹介した。世界のコンテンツ産業の市場規模は135兆円であり、化学産業や半導体産業よりも大きい。そして日本のコンテンツパワーの産業規模は輸出額で見ると既に鉄鋼業などを抜いている。そこで、例えば今日存在している動かないフィギュアを技術で動かすことができれば、もっと大きな国際競争力のある産業規模へと発展させられるかもしれないというのが内田氏らの仮説だ。
そこで製造業、ソフトウェア、コンテンツプレイヤーなどを結集し、社会課題を解決できる新産業創出を狙う。若者も集め、各分野でのアプリケーション開拓やスタートアップ創出を促進する。
具体的には「Re-ROBO Salon」を年2回開催し、イベントを年1回行う。石川県の能登地域でキャンプも行い、社会課題解決に挑戦する若手対象の表彰イベントや、事業化支援を行う。
Akiba Tech Connect の事業。「Re-ROBO Salon」を年2回開催、イベント「Akiba Re-ROBO Fess」を年1回で開催予定[クリックで拡大] 出所:Akiba Tech Connect2026年5月16日には第1回となるイベント「Akiba Re-ROBO Fess」を開催予定だ。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原と秋葉原UDXだ。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同様にごみで動く「デロリアン」などが出展される予定となっている。規模は32ブースで、スタートアップ、学生サークル、企業などの出展を積極的に誘致する。出展料はスポンサードにより無料で、現在募集中とのこと。また、アイデアのみを持っている人を対象にAI(人工知能)ショートムービーの募集やアワードなども行う。

(左)2026年5月16日に開催予定の「Akiba Re-ROBO Fess」のイメージ。出展者募集中とのこと。(右)「Re-ROBO アワード」も開催予定[クリックで拡大] 出所:Akiba Tech Connectこのような地域発の取り組みは少なくないが、「Akiba Re-ROBO」の差別化ポイントは「各種取り組みを一気通貫で行うことと現場志向」(内田氏)だという。各種現場のプロを呼んで、フィールドニーズドリブンで進めることを狙う。
将来展開は、世界レベルのロボットやドローンの教育機関の設立と場づくり、公益財団化、リードマネー提供を担うことを狙う。日本のスタートアップ支援は、経営初心者を非専門家が支援することが多い。そこで、プロによる目利きやサポートの提供を狙う。内田氏は「先輩が後輩を応援するのが当たり前の社会にしたい。アキバを事業インキュベーションの聖地としたい」と語った。
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