明治と新見公立大学などは、日本の高齢者を対象とした3年間の追跡調査により、日常的なチーズの摂取習慣が認知症発症リスクの低下と関連することを発見した。週1回以上の摂取で、発症リスクが有意に抑制される。
明治は2025年12月17日、日本の高齢者におけるチーズ摂取習慣が、認知症発症率の低下と関連することを明らかにしたと発表した。週に1回以上チーズを摂取する人は、摂取しない人と比べて認知症の発症リスクが有意に低かった。新見公立大学らとの共同研究による成果だ。
同研究は、日本老年学的評価研究(JAGES)による調査データを用いて、3年間の長期追跡調査を行ったものである。JAGESに参画する自治体の65歳以上の高齢者1万180人を対象に、2019〜2022年のデータを解析。正確に比較するために、年齢や経済状況などの背景因子を調整する傾向スコアマッチングを実施し、7914人のデータを選択した。その結果、チーズの非摂取者の認知症発症率(3年間の累積発症率)が4.45%であったのに対し、週1回以上の摂取者では3.39%にとどまることが明らかになった。
統計解析によるハザード比は0.76であり、チーズを日常的に摂取していることと認知症の発症しにくさが有意に関連していることが示された。肉や魚、野菜の摂取頻度を考慮した調整後も同様の傾向が維持された。
先行研究ではカマンベールチーズの摂取と認知機能の関連も報告されており、チーズに含まれる栄養素や発酵成分が好影響を与えている可能性がある。今回の成果は、日本人の食習慣に基づいた因果関係を示唆する知見であり、超高齢社会における健康寿命の延伸への寄与が期待される。
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