中央エンジニアリングはRPVと連携し、X線CTスキャンで生成した3Dモデルを基にCAE解析を行う性能評価サービスを開始した。開発における課題抽出や品質向上に役立てる。
中央エンジニアリングは2025年11月12日、「X線CTスキャン×CAE解析による革新的な性能評価サービス」を開始した。RPVと連携して、工業製品の内部構造を再現した3Dモデルを生成し、応力解析や熱流体解析を提供する。用途として、リバースエンジニアリングや不具合要因の抽出、品質向上を支援する。
同サービスは、X線CTスキャンで製品内部を可視化し、そのデータから3Dモデルを作成する。モデルを基にCAE解析を実施して内部欠陥を含めた状態で性能評価する。従来より短期間での処理と高精度な解析が可能で、ベンチマーク解析や対策立案を支援する。
RPVは熊本県を拠点に、X線CTスキャンと3D技術を用いたデジタル環境でのモノづくりを支援。CTスキャンで内部構造を高精度に3Dモデル化し、寸法計測や内部欠陥解析を提供している。CAE解析用データの作成も含め、製品開発の迅速化に取り組んでいる。
中央エンジニアリングは、1954年の創業以来、設計開発から解析、試作までを担う。航空宇宙や自動車をはじめ幅広い分野に技術を提供し、長年蓄積した設計ノウハウを基に、構想段階から製作までの課題解決を強みとしている。
手元のPCからHPC環境を活用できるクラウドCAEサービスがグッドデザイン賞を受賞
ベルギー発の熱流体ジェネレーティブデザイン基盤、日本市場で展開スタート
Ansys、スパコン「富岳」上で稼働するCAEソフトの商用提供を開始
SynopsysとAnsysが統合 “Silicon to Systems”で描くエンジニアリングの未来
40年の系譜を継ぐ次世代樹脂流動CAEソフト「XTIMON」発表
ニュートンワークス、次世代車両の開発加速に向けて新会社を設立Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング